イエスの学校時代

版元:早川書房 著:J・M・クッツェー 訳:鴻巣友季子 四六版上製 P319 2020年4月刊

子どもと話していると、「〜って何?」とか「なんで?」と次々聞かれていくうち、質問があまりに「当たり前」の事に及んで、なんとも説明がつかない…そんな事がしばしばあります。

本書はまさにそんな小説。主人公は、なんでもかんでも「どうして?」「どういうこと?」と質問してくる聡明で頑固な6歳児。彼の育ての親、的な初老の男は、彼の質問にこれ以上ないほど丁寧に答えていくのだけど、いつの間にか、大人の当たり前がぐらつき、しまいには「理性」とか「近代」とか「市民社会」まで疑わしいものになり始める。そんな恐ろしく深遠な小説です。

あと、本書のテーマの一つは題名の通り教育なんだけど「そもそも大人って、したり顔で子どもに教育を施せるような存在なの?」と問いかけられている気がして、なんだかほっぺをバチンとひっぱたかれるような思いがしました。

単体でも楽しめますが、できれば前作『イエスの幼少時代』と合わせてどうぞ。それにしても最近のクッツェー作品は、異様に読みやすいな…

¥ 2,530

※こちらの価格には消費税が含まれています。

※送料は別途発生いたします。詳細はこちら

送料について

この商品の配送方法は下記のとおりです。
  • ネコポス

    ヤマト運輸が小さな荷物を宅急便レベルの翌日配達でポストに投函するサービスです。

    全国一律 410円

※11,000円以上のご注文で国内送料が無料になります。

通報する