幸福感とは身体感覚である 4つのホルモンを増やして体の中から幸せになる
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版元:草思社 著:山口創 四六判並製 192ページ 2026年7月刊
●幸福感は身体が感じる『小さな心地よさ』から創られる! 4つの幸福ホルモンの分泌を促す具体的行動を、身体心理学の第一人者が解説
なんとなく気が重い、理由のないイライラが胸の奥に居座っている。誰にでも、そんな日はあるものです。
そんなとき、つい私たちは「心が整えば、うまく行動できる」「やる気が出れば、新しいことを始められる」と考え、「やる気」を出すためにいろいろがんばろうとします。でも、かえって疲れてしまって、心は重いまま、時間だけが過ぎていく。
そんな重たい心のループに陥っている人に、ぜひ知ってほしいことがあります。
実は、身体心理学の世界では、まったく逆のことが言われています。
「動くから、気分が変わる」「始めるから、やる気が出る」「身体が整うから、心が動き出す」
幸せになりたいなら、心を変えようとせずにまずは身体を少しずつでも動かすこと。
本書は、身体心理学の視点から、4つの幸福ホルモンに着目し、「幸福感」を高める行動や運動ついて、具体的に解き明かします。
●あなたの身体は今、「凍りついて」いませんか?
あなたの身体は今どのような状態ですか? もし、肩が上がり、呼吸が浅く、手足が冷え切っているなら、それは身体が「固体」のように凍りついているサインです。強いストレスや恐怖にさらされると、人間はフリーズし、五感も麻痺してしまいます。この固体状態が長く続くと、抑うつ状態になり、動く気力が失われます。
一方で、理想的な幸福(ウェルビーイング)とは、身体が「液体」のようにしなやかに流れている状態を指します。身体全体が安心感に満ち、肩の力が抜け、呼吸が深く、他者と自然に関わることができる状態といえます。
幸福とは、外から得るものではなく、この「流れている身体」がもたらす快適な感覚そのものです。
●身体を通して受け取る、4つの幸福の特効薬
では、どうすれば凍りついた身体を溶かし、幸福感あふれる「流れる液体」へと変えていけるのでしょうか? そのスイッチとなるのが、私たちの行動によって分泌される4つの幸福ホルモン(セロトニン・ドーパミン・オキシトシン・エンドルフィン)です。
「セロトニン」は穏やかな心を作ってくれます。毎朝カーテンを開けて日光をしっかり浴びる、姿勢を正す、テンポよく歩くといった日常のリズムが、脳内のセロトニンを目覚めさせます。
また、「やる気が出たら動く」のではなく「動くから出る」のが、未来への燃料である「ドーパミン」です。まずは、「ソファから立ち上がる」「1分だけ外を眺める」といった極小のファーストステップが、やる気を点火する最初の一滴になります。
さらに、皮膚を通じて安心を受け取る「オキシトシン」。オキシトシンは、セルフタッチや温かいおしぼりでも分泌が促され、身体の中から温かい気持ちで満たされます。
最後の「エンドルフィン」は、「ちょっと苦しいけど気持ちいい!」といったマラソンのランナーズハイやライブの一体感などが代表的。みんなで笑い、歌い、踊ることで自己の境界線を溶かしていきます。
これらが絡み合うことで、私たちの身体は細胞レベルで修復され、本当の意味での充足感という幸福な気分で満たされていきます。
●幸せの種は、すでにあなたの内側にある
著者は言います。
「幸福は、考えて手に入れるものではありません。身体を通して、受け取るものです」
もし今、心が冷えて動かないと感じるなら、まずはその場で背筋をすっと伸ばし、大きく一度、ため息をついてみてください。その瞬間から、あなたの世界は静かにほどけ始めることでしょう。
ぜひ多くの方に読んでいただければ、これほどうれしいことはありません。
