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零落の賦
¥3,740
SOLD OUT
版元:作品社 著:四方田犬彦 四六判上製 396ページ 2025年8月6日刊 天界の神々、文武に長けた皇帝、社交界の貴公子から、ハリウッド映画の女優まで、名誉と栄光を欲しいがまま生きた者たちは、なぜにかくも見捨てられ、忘れられ、悲惨な終末を遂げるのか。 文学、演劇、映画を横断し、人間存在の本質に宿る〈零落〉を論じる長編エッセイ。 『摩滅の賦』、『愚行の賦』に続く三部作、ここに完結! * 「零落とは単なる道徳的堕落でも、政治的転向でもない。棄教後の隠遁でもなければ、蓄財を失って絶望に打ちひしがれることでもない。社交界から追放され、忘れられた存在になるだけでは、まだ充分に零落したとはいえない。零落とはこうした個々の苦境のすべてを超えた厄難であり、他人の目には識別されこそすれ、けっして余人には理解されることのない実存的状況である」
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創作者のための読書術 読む力と書く力を養う10のレッスン
¥2,970
SOLD OUT
版元:フィルムアート社 著:エリン・M・プッシュマン A5判並製 416頁 2025年7月刊 「読む」解像度が上がれば、「書ける」ようになる! 作家は他の作品をどう読んでいるのか?──プロの書き手の読み方を知ることで、小説やエッセイ、漫画からウェブメディア上での執筆まで、書く技術を向上させよう 優れた作家になるための第一歩は、優れた読書家になること。プロの書き手が行っている「分析的読み方」を学ぶことで、自分の作品を書き出す一歩が見つかり、さらに書き手としてのスキルを高めることができる──そんな「書く」ための学びとなる読書術を徹底伝授。ジャンル、ナラティブアーク、キャラクター造形、語りの視点など、執筆術の使われ方をひもときながら、現代の小説やノンフィクション、詩、SNS、ブログなどの豊富な引用例を繰り返し読むことで、創作に役立つ効果的な読み方=精読が自然と身につく一冊。
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集めずにはいられない
¥1,980
版元:ループ舎 著:小谷実由 120mm × 185mm 仮フランス装 184頁 2025年8月18日刊 収納は、まだギリいける。 “おみゆ”ことモデル・小谷実由による、2作目のエッセイ集。 モデル・ラジオ DJ・エッセイストとして活躍する著者の習性は「集めること」。そうして集まったTシャツ、ぬいぐるみ、猫の髭、ミンティアなど愛する物との日々を綴る、24篇の書き下ろしエッセイ。
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戦前 エキセントリックウーマン列伝
¥2,420
SOLD OUT
版元:左右社 著:平山亜佐子 四六判並製 314ページ 2025年07月刊 〈偉業〉と〈異業〉を成し遂げた、戦前の女20人 「エキセントリック」=風変り、常識外れ、奇抜、突飛の意味。 明治、大正、昭和初期。女性にとって今よりもはるかに抑圧の多かった時代にも、自分の心の声に従って生きたエキセントリックな女たちがいた! 「個性的」という言葉すら生ぬるい女たちの生き様を、愛を込めて描く傑作ノンフィクション。
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Troublemakers No2
¥2,970
版元:Troublemakers Publishing 言語:English & Japanese Size: 171mm × 240mm 176p 2025年刊 今号のインタヴュイーたちは、もう自分の居場所を見つけているように見えた。文学研究者の小林富久子さんはアメリカでアジアの女性作家たちとジェンダー批評に出会うことで、難民としてアメリカに渡った両親をもつリンダはアイルランドへ飛び出すことで、「喫茶壁と卵」のふたりはちいさくてあたたかい喫茶店を開くことで、それぞれの居場所をつくってきた。家族、ルーツ、学問、喫茶店──あらゆるものが誰かにとっての居場所になりうるのだと教えてくれる、はみ出し者たちのストーリー。さらに、李琴峰のジェンダーディストピアSF短編『女崩れ」、沖縄にルーツをもつアメリカ人フォトグラファー、渡久地トリによる日系アイデンティティを捉えたフォトストーリー、東京在住のイギリス人ライター、ウィリアム・アンドリューズが東京で働くクルド人労働者との出会いを振り返ったエッセイも掲載。
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文学カウンセリング入門
¥2,420
SOLD OUT
版元:黒鳥社 著:チン・ウニョン キム・ギョンヒ 訳:吉川凪 A5判並製 228ページ 2025年8月刊 「読むこと」と「書くこと」が、こんなにも静かに人を癒やす。 ―文学が“カウンセリング”になるという、新しい読書のかたち― 韓国で出版された本書『文学カウンセリング入門』は、詩や文学作品を通じて、自分自身の心の模様を読み解き、癒し、育むための方法を丁寧に示した1冊です。 韓国相談大学院大学での詩人チン・ウニョンとギム・ギョンヒの講義や論文などをもとに構成された本書は、理論編(第1部、第2部)では、文学の癒しの力とその背景にある哲学・教育思想を豊富に紹介。実践編(第3部)では、シンボルスカ、メアリー・オリヴァーらの詩を用いた実践的な12のレッスンを通して、読む・書くことで自己理解と癒しを深める手法を紹介しています。 書き写しやリライトを通じて、自らの気持ちに寄り添い、誰かと分かち合う力を育てるカリキュラム。医療・教育・福祉関係者はもちろん、自分を見つめたいすべての人へ。
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つながりのことば学
¥825
版元:NHL出版 著:齋藤陽道 A5判 128ページ 2025年07月26日刊 うまく話すよりも、大事なことがある。 NHKの長寿番組「おかあさんといっしょ」のエンディング曲「きんらきら ぽん」の作詞を担当、手話を言葉として生きる写真家・齋藤陽道さん。手話を禁じられ、心から言葉が離れていった幼少期。手話に出会い、初めて会話の楽しさを知った高校時代。心の底から他者とつながるために写真を撮り続けた日々。「つながり方」を発見していった過程は、他者との関係性に悩む人を後押ししてくれる。言葉が伝わらないことを身にしみて知っているからこそ見出した、「言葉の共有地」「言葉の解像度」「消感動と宿感動」「存在を聴く」などの視点から、安易なノウハウではない、コミュニケーションの「そもそも」論を学ぶ。
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菊池寛に灰皿を
¥1,100
版元:Nuts Book Stand 著:平沢二拍(+萩田洋文) A6文庫判/ZINE 60P 2025年7月27日刊 文藝春秋の創始者であり「文壇の大御所」と呼ばれた菊池寛。 彼は昭和の偉人であると同時に、昭和の奇人である。数々の逸話が残されているが、なかでもとりわけインパクトのあるエピソードは「愛煙家だったが灰皿を使う習慣がなく、自宅が煙草の焼け焦げだらけだった」というもの。 「どうして誰も菊池寛に灰皿をあげなかったのでしょうね。ここはひとつ我々で選んであげてはどうでしょう?」 令和の奇人である「古書自由」萩田洋文氏から、そのようなカーブボールを投げかけられた私は、菊池寛へ贈る灰皿を探しに東京を彷徨っていたのだが――。 [目次] 1章 ショート・ショート・トリップ 萩田洋文 菊池寛に灰皿を選んであげるのはどうでしょう かの文藝春秋の創始者として名を馳せる偉人 灰皿なんかなんぼあってもいいですからね 今までみたことのない数の灰皿が並んでいた 小売店ウィンドウの設置代金が六圓六十銭 『菊池寛に灰皿を』の表紙 2章 あらかじめ失われた旅人 平沢二拍 雑司ヶ谷の旧宅跡から告別式をした護国寺へ 小石川のテニスコートと團平坂に眠る白鳥の歌 見え隠れする文豪を追い坂道を行ったり来たり 金魚たちは失われていくが世界一の孔子像は健在 東京交通会館のアンテナショップで理性崩壊する ニュー鳥ぎんの焼き鳥とカフェーパウリスタ珈琲 [収録(言及)スポット] シュベール新大久保店/Kagaya/高松市立中央公園/ペコちゃんmilkyドーナツ 目白駅店/雑二ストアー/料亭跡 寛/雑司ヶ谷 菊池寛旧宅跡/護国寺/竹早テニスコート/石川啄木終焉の地 歌碑・顕彰室/フランス大衆食堂ブイヨン小石川/大塚仲町 大黒湯/こんにゃくえんま商店街/鳳明館/樋口一葉菊坂旧居跡/宮沢賢治下宿跡/喫茶・中国茶 金魚坂/東京大学総合研究博物館/インターメディアテク/世界最大の孔子像 湯島聖堂内/大学最中 本郷三原堂/東京交通会館/スパゲッティ ジャポネ/barルパン/ニュー鳥ぎん/カフェーパウリスタ
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ぼちぼち
¥2,200
SOLD OUT
版元:nululu 著:藤岡みなみ 四六判並製 324頁 2025年6月刊 ページを開くと勝手に話しかけてくる! 10年分の雑談をまとめた“読むラジオ” はるか昔「人気DJランキング」AM部門第1位を獲得したこともある著者による、大ボリュームの小ネタ集。 1分でニヤリとできる、どうでもいいのになぜか聴きたくなるエピソードトークの秘訣がここに(あるといいな)。 寝る前、トイレの中、入院時、通勤中など、生活のそばに置いてただ笑ってほしいだけの本です。 装画イラスト・題字は『夏がとまらない』『大丈夫マン』の藤岡拓太郎さん。
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伝え上手になりたい
¥1,870
版元:扶桑社 著:小川奈緒 四六判並製 240頁 2025/03/24刊 「どうしたら自分の気持ちをきちんと相手に伝えられる?」 「断りたいけど、相手を傷つけてしまいそうで…」 「SNSでモヤモヤしています…」 仕事、子育て、夫婦、SNS…。 私たちは日々の暮らしのあらゆるシーンで、相手に自分の意見や気持ちを伝えています。 しかし、「自分は伝えるのが上手だ」と言える人はあまりいないのではないでしょうか。 数多くの暮らしにまつわる著作があり、note、Voicy、インスタグラムなどでも女性を中心に熱い支持を得ているエッセイストの著者が、これまでの半生を経て身につけてきた伝え方のコツを1冊にまとめました。 読めば、自分も相手も気持ちよく暮らすための処方箋になることでしょう。 誰かに深く伝わってほしいと思うとき、怖くても、大人の節度や思いやりを持ちながら、 本音を語れる人でありたいと思います。
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満月が欠けている 不治の病・緑内障になって歌人が考えたこと
¥2,200
SOLD OUT
版元:ライフサイエンス出版 著:穂村弘 四六判並製 256頁 2025年7月刊 生い立ち、家族、病気、身近な人たちの死、短歌、生きるとは……? 穂村弘作品の解像度が上がる「弱さ」を巡る語り(ライフストーリー) 「人間の最終的な目標は生きるのほうのはずです。多くの人が死ぬ時に後悔するのは生きのびることに資源を割き過ぎたということなんですね。 「もっと純粋に生きることに熱中すれば良かった」と思う。 でも、死ぬまでの時間を何十年も引き延ばされてしまうと、生きのびることの強制力のほうがどうしても強くなってしまうんです。」(本文より) 現代短歌で「穂村弘以前」「以降」と区切りがつけられる日本を代表する歌人の著者は、短歌にとどまらずエッセイ、絵本など多岐にわたる活動を展開している。近年著者の作品は、文学、思想、アート、音楽など多方面の若い世代の表現者にも影響を与え続けている。 本書は著者の生い立ち、病気が発覚してから20年が経過した不治の病・緑内障になって考えたこと、家族、身近な人たちの死、短歌など、著者の半生を語った側面を持つ。 さらに、著者の語りを通して「弱さ」「ワンダー」「シンパシー」「生きる」「生きのびる」といった著者の作品に通底する重要なテーマにも迫る。 本書は著者による「瞳を巡る短歌」の解説「満月が欠けている」、著者の緑内障の主治医・後藤克博氏との対談「今日は患者の君の目を診る」、長年の友人で精神科医である春日武彦氏と病気、生と死について語り合った「天国に格差はある?」を収録する。穂村弘入門としてお勧めしたい1冊。
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ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡
¥1,760
版元:大和書房 著:尹雄大/イリナ・グリゴレ 四六判並製 192ページ 2025年7月刊 自分の子供と異国の言語で話す人類学者と自国の言葉を話せないライターが、自らルーツとアイデンティティを日本語で語ったら。
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それでも暮らしが続くから
¥1,430
版元:KADOKAWA 著:副島あすか A5判並製 144ページ 2025年06月18日刊 うつ病のモノクロ作家・副島あすかが贈る春夏秋冬の物語。 2DK築30年、家賃8万円のアパートで猫の「たより」と一人暮らし。 今日は午後から喫茶店に行く。明日はペットシートを買いに行く。来月の個展のために絵を描く。 3年前、生きることを諦めそうになった時もあったけど、日々の小さな約束を作ることで私は生きていく。 個性的な視点と、確かな筆致で紡ぐコミックエッセイ。
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音を立ててゆで卵を割れなかった
¥1,870
SOLD OUT
版元:アノニマ・スタジオ 著:生湯葉シホ 四六版並製 162ページ 2025/5/27刊 気弱で、繊細で、もがいていた。 「食べられなかったもの」で振り返るエッセイ集 様々なウェブ媒体を中心にライティング、取材で実績のある⽣湯葉シホさん。幼少期から20代までにかけて不安でたまらなかった自己の内面を「⾷べられなかったもの」の記憶とともにふり返る、初の単著となるエッセイ集。繊細な心の機微を捉え、共感を呼ぶ30篇です。
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星になっても
¥1,980
版元:講談社 著:岩内章太郎 四六判並製 256ページ 2025年04月23日 最期に交わした会話、柩に供えたアップルパイ、死後に読んだ父の手記……そうやって、父の死について書いていくうちに起きた心境の変化は、私の、あるいは、私の哲学の核心に触れるものだった。 哲学者の著者が、父の死をきっかけに書き綴った、喪失と回復の道のりを優しくたどるエッセイ。 「どうしてじいじは死んじゃったの?」 息子の問いに、私はうまく答えることができなかった。 大切な人を亡くしたとき、私たちはどうやってそれを受け止めたらいいんだろう?
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エレベーターのボタンを全部押さないでください
¥1,980
SOLD OUT
版元:集英社 著:川内有緒 四六判並製256ページ 2025年6月26日刊 いつも広い世界を見せてくれるノンフィクション作家・川内有緒、初のエッセイ集。 『パリでメシを食う。』でデビューし、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』で「Yahoo! ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞」を受賞した川内有緒が、連載していた「日経新聞」、雑誌「ひととき」など、さまざまな媒体に寄稿したエッセイをセレクトして収録。 メキシコの走る民族、飼っていた2匹の個性的な猫、大反響を巻き起こした「荒れた海で愛を叫ぶ」……。海外での驚くべき旅や出会い、日常に潜む冒険のような出来事、死生観などを綴り、読者を新しい場所へ誘う。 ユーモラスで味わい深い文章に心が揺さぶられ、温かな感情が湧き上がる。なぜか一歩を踏み出したくなる川内有緒ならではの一冊。
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孤独の時間。
¥1,430
版元:講談社 編: 群像編集部 B6変型並製 192ページ 2025年06月26日 自分自身をひとりじめ。 24時間365日、いつでも何かと繋がる時代。 見えてきたのは、「寂しい」以外の孤独のかたち――。 大好評『休むヒント。』『おいしそうな文学』に連なる、文芸誌『群像』発エッセイ・シリーズ第三弾!! 豪華執筆陣44名が綴る、「ひとりの時間」に向き合うエッセイ・アンソロジー。 豪華執筆陣44名!! 麻布競馬場、阿部加奈子、一川 華、一穂ミチ、伊藤亜和、井戸川射子、稲垣 諭、イリナ・グリゴレ、岩内章太郎、上野千鶴子、加納愛子、上出遼平、qp、くどうれいん、五味太郎、紗倉まな、塩田武士、下西風澄、高瀬隼子、滝口悠生、武田砂鉄、武塙麻衣子、橘 玲、崔 実、千葉雅也、筒井康隆、中島梓織、奈倉有里、西 見奈子、のもとしゅうへい、乗代雄介、東出昌大、平岡直子、平野啓一郎、僕のマリ、堀江敏幸、皆川博子、宮内悠介、宮地尚子、燃え殻、山口未花子、山本アマネ、山本奈衣瑠、ゆっきゅん (執筆者一覧・50音順)
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シシになる。 遠野異界探訪記
¥2,530
版元:亜紀書房 著:富川岳 四六判並製 348頁 2025年6月23日 妖怪、山人、天狗、ザシキワラシ… この世ならざる気配に満ちた遠野には、 いまも見えないものたちの世界がある。 その扉をひらいたのが〝シシ踊り〟だった。 *** 東京の広告代理店にいた1人の若者は、 『遠野物語』を10ページで挫折しながらも 導かれるようにして遠野に移住した。 その地では、人も動物も幽霊も区別しない。 遠野に息づく文化と物語に慄く「よそ者」は、 やがてそれらに魅了され、その深みに引きずり込まれていく。 そして、100年以上前に民俗学者・柳田国男を戦慄させた 「張山しし踊り」との運命的な出会い。 牛の角、龍の鼻、鹿の目を持つ霊獣シシ。 その装束をかぶって舞うシシ踊り。 それは苦難の歴史を抱える地で華ひらいた「鎮魂のための芸能」であった。 シシの担い手となって踊る日々が、 解き明かしていく『遠野物語』に秘められた謎。 いつしか周囲に生まれる、奇跡のような出会いと物語—— 民俗学をベースとした様々な創作活動や文化振興を行い、 いま各界から注目を集める若きプロデューサーが 10年にわたるリサーチと実践、 そして研究者との協業をもとに熱量を込めて書き下ろした、 渾身のデビュー作。
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Notatki 中欧の「研究」と「生活」をむすぶメモリアル
¥1,500
編集:佐藤ひとみ・中井杏奈・山本悠太朗 表紙・挿絵:リーヴィース安奈 A5判並製 162ページ 「中欧」と呼ばれるヨーロッパのやや東寄りに位置する地域は、地理上の東西のはざまと歴史のマルジナリアのなかに存在してきました。その領域は、たくさんの国境や言語の線によって時につなげられ、時に分断されてきました。綴られることなく、空白に消えていった無数の出来事。この地域に大なり小なりかかわる者が集まり、そんな「余白」に想いを馳せ、自由に手書きでメモを書き入れながら、つくりあげたのがZINE『Notaki のたとき』です。 --------------------- 目次 チェスワフ・ミウォシュへの投壜通信 山本悠太朗 「オデーサ(オデッサ)の大階段」を見てみたい 佐伯彩 トランシルヴァニアの瞳 阪本佳郎 山椒魚の足音 村瀬泰菜 ヨシップ・イェラチッチ像とその周辺 宇野真佑子 バルトークのうそ 新野見卓也 中くらいの愛──あるいは書くことのスリングショット 須藤輝彦 自分だけの家、または水街ダイアリー 中井杏奈 作者について書かれないこと 富重聡子 批判理論の理念と反時代性 秋元由裕 プラハという迷路、飲んだビールは恋の味 佐藤ひとみ 一七歳 二井彬緒 近代日本と「東欧」の夢 吉川弘晃 ---------------------
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しあわせをはかるものさし ぬくもりのことば
¥847
版元:リベラル社 著:松浦弥太郎 文庫版 192ページ 2025年6月発行 この本にあることばや文章は、ぼくが日々のなかで、ふと気づいたこと。何気ない暮らしのなかで出会った、ささやかな発見です。そんな小さなかけらたちを、ひとつひとつ、ていねいにすくいあげ、ここに綴りました。(本文より) やさしさに満ちた126のことばが心をあたためてくれる1冊。日々の心の動きをていねいに見つめたエッセイを収録。
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さみしくてごめん
¥1,760
SOLD OUT
版元:大和書房 著:永井玲衣 四六判並製 240ページ 2025/06/16刊 「わたしはいつまでも驚いていたい。こわがっていたい。絶望して、希望を持ちたい。この世界から遊離せずに、それをしつづけたい。世界にはまだまだ奥行きがあるのだから。」 今、もっとも注目される書き手、永井玲衣の最新刊! 哲学は心細い。さみしい。だがわたしは、さみしいからこそ哲学をしているような気がする。生まれてきたことがさみしい。わからないことがさみしい。問いをもつことがさみしい。問いと共に生きることがさみしい。(本文より) ことばが馬鹿にされ、ことばが無視され、ことばが届かないと思わされているこの世界で、それでもことばを書く理由は何だろう。わたしの日記は、戦争がはじまって終わっている。あの瞬間から、日記は戦時中のものとなった。 だが、ほんとうにそうなのだろうか。戦争はずっとあったし、いまもある。わたしが絶望したあの戦争は、いまもつづいている。だからあの日記はすでに戦時中のものだったし、この本も、やはり戦時中のものである。 とはいえ、わたしたちの生活に先立って、戦争があるわけではない。生活の中に戦争が入り込むのだ。どうしたって消すことのできない、無数の生の断片があるのだ。たとえ「対話」ができず、あなたのことばを直接きくことができなかったとしても、決して「ない」のではない。(「あとがき」より)
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ここは安心安全な場所
¥1,650
発行・著:植本一子 寄稿 徳吉英一郎 168ページ B6変形 2025年6月14日刊 あなたとわたしの現在地をみつめる 植本一子のエッセイシリーズ (わたしの現在地) 早くも第2段の登場です 今回のテーマはここ数年通っている遠野のとある場所と馬についてです。 ふいに出会えた場所、人、そして馬たちが、わたしのその後の人生を変え、そして支えることとなりました。本には8遍のエッセイと、詩を1つ書きました。 さらにこのエッセイ集の主要人物であるとくさんこと徳吉英一郎さんに寄稿文をお願いしました。 「自分自身で生きる」とは、どういうことだろう。 馬たちと過ごす静かな時間のなかで、わたしは少しずつ自分を取り戻していった。 葛藤を抱えながら生きてきた心と、変わっていく内面を見つめた、小さな旅の記録。 偶然のように現れた、ギフトのような人や場所。この出会いがあったからこそ、わたしはひとりで歩き出す準備が整ったのだと思う。(本文より)
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暮らしのヒント集 今日はなにを
¥1,980
版元:暮しの手帖社 編:暮しの手帖編集部 A6判・上製・240ページ 2025年6月刊 本誌連載「暮らしのヒント集」を書籍化した大人気シリーズ、待望の第4集です。 日々の暮らしを豊かにする315のヒントと、俳優・市川実日子さんの巻末インタビューを収録。飾っておきたくなるような美しい装釘で、贈りものにもぴったりです。
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よくわからないまま輝き続ける世界と 気がつくための日記集
¥1,870
SOLD OUT
版元:大和書房 著:古賀及子 四六版並製 304ページ 2025年6月刊 ZINE発!日記文学の新星が綴る小さな試み“やってみた” いつもの日常に小さな試みを取り入れてみたら――? 2024年の6月から10月のあいだ、週に3日から4日、“暇をふせぐ”ための簡単なトピックを生活に組み入れてみることにした。その日々の日記をまとめたのがこの本だ。 ポリシーを破ってめぐりめぐって日記を書くために何かし続けた。そこには非日常ではない、日常がかすかにふるえるような手応えがあった。