-
文豪と犬と猫 偏愛で読み解く日本文学
¥1,760
版元:アプレミディ 著:宮崎智之、山本莉会 四六判並製 160頁 2025年6月28日発売 こんな読み方があったのか! 文豪と作品の、意外な姿が見えてくる。 犬派と猫派、気鋭の文筆家ふたりが往復書簡で語り合う ニャンともワンダフルな文学世界、ここに誕生。 犬好き文芸評論家・エッセイスト宮崎智之(『平熱のまま、この世界に熱狂したい』)と、猫好き日本文学マニアの文筆家・山本莉会による、文豪×犬・猫トークが炸裂! 犬も猫も日本文学ももっと大好きになるエッセイ風の往復書簡です。
-
本のなかの少女たち
¥2,420
版元:講談社 著:津島佑子 講談社学芸文庫 文庫版 304ページ 2025年06月12日 子供の頃からの読書体験で、心から共感できる少女の少なさを強く感じていた。しかしまた時に納得できる「少女」に出会える喜びもあった―― そう回想する著者・津島佑子自身、自らが「少女」だったと確信を持ってはいないのだ。 「少女」とはいったい誰のことなのか? どのように描かれた「少女」なら実在感を感じられるのか? 自らの作品で「少女」に愛着を抱いて描いてきた作家が、「本のなかの少女たち」を追ってみることを心に決め、「少女」そのものをテーマに新鮮な切り口で古今の名作を再び繙く。 再読を経て得られた新たな発見、洞察、感動を綴った、誰もが楽しめる読書エッセイ。
-
【サイン本】解剖、幽霊、密室
¥924
著・文・その他 サイトウ マド 東京生まれ。香川県在住。 2018年頃から漫画を描き、ネット上で公開し始める。2022年「うくひと」でモーニング月例賞11月期奨励賞受賞。 2024年3月〜2025年2月まで月刊コミックビームで「怪獣を解剖する」連載。 著・文・その他 サイトウ マド 出版社(メーカー名) KADOKAWA 本体価格(税抜) ¥840 発行日 2025/04/11 頁数 274 判型 B6 ミステリー、サスペンス、空想科学。 才気溢れる新鋭が贈る極上のエンタメ作品集。 ◎収録作 『複層住戸』 「#我が家の怪現象 今朝はいつのまにかコーヒーがいれられていた」メゾネットの部屋で次々に起こる不可解な現象。これは怪奇か、事件か……。幾重にも張り巡らされた伏線、予想は決して追いつかない。 『怪獣を解剖する』 年々増加する巨大怪獣の死体漂着。その背景で、世界に何が起きているのか……。解剖し、標本を採取し、生態や死因を究明する。人智を超えた恐怖にこそ“知性”で抗う怪獣学者に、あなたの知的好奇心も刺激される。 『天井裏に誰かがいる』 天井裏から侵入する“誰か”の存在を訴えていた老女が、忽然と姿を消した。失踪後もSNSは更新され続けるが、発信元は存在しない。“幽霊”と呼ばれるアカウントを追う警察官は、「あちら側」へと迷い込む……。 ◎同時発売 BEAM COMIX『怪獣を解剖する』上・下 作品集収録の読切『怪獣を解剖する』を長編化。
-
【サイン本】怪獣を解剖する 下
¥924
著・文・その他 サイトウ マド 東京生まれ。香川県在住。 2018年頃から漫画を描き、ネット上で公開し始める。2022年「うくひと」でモーニング月例賞11月期奨励賞受賞。 2024年3月〜2025年2月まで月刊コミックビームで「怪獣を解剖する」連載。 著・文・その他 サイトウ マド 出版社(メーカー名) KADOKAWA 本体価格(税抜) ¥840 発行日 2025/04/11 頁数 240 判型 B6 “トウキョウ”と呼ばれる超巨大怪獣の死骸の、解剖調査現場で働いている怪獣学者の本多昭(ほんだあきら)。 香山県本土から大豆島(おおどしま)へのフェリーを乗り逃してしまい、 困っていたところ魚行商人の雨宮(あめみや)に話しかけられ、雨宮の小型船で帰ることに。 「怪獣って鳴きよん?」 怪獣の音が聴こえるという雨宮に、興味を持ち……!? 未知を既知に変え、昭の目指す未来とは?超厚【240p】で描かれる、空想研究エンターテインメント! ◎同時発売 BEAM COMIX『解剖、幽霊、密室』
-
【サイン本】怪獣を解剖する 上
¥924
著・文・その他 サイトウ マド 東京生まれ。香川県在住。 2018年頃から漫画を描き、ネット上で公開し始める。2022年「うくひと」でモーニング月例賞11月期奨励賞受賞。 2024年3月〜2025年2月まで月刊コミックビームで「怪獣を解剖する」連載。 出版社(メーカー名) KADOKAWA 本体価格(税抜) ¥840 発行日 2025/04/11 頁数 232 判型 B6 怪獣学者の本多昭(ほんだあきら)は、“トウキョウ”と呼ばれる超巨大怪獣の死骸の、 解剖調査現場に呼ばれる――。 全長およそ60メートル、推定体重1.5万トンの巨大な検体。 そんなトウキョウの調査資料に目を通しながら、昭は「活動停止しているが… 本当に『死んでいる』のだろうか…」と疑念を抱く……。 超厚【232p】で描かれる、空想研究エンターテインメント! ◎同時発売 BEAM COMIX『解剖、幽霊、密室』
-
愛蔵版 宮沢賢治童話集
¥4,950
版元:世界文化社 著:宮沢賢治 絵:日下明 監修:小埜裕二 B5変形 ハードカバー・箔押し・ケース入り 448ページ 2025/03刊 日下明の幻想的な美しいカラー絵で、選りすぐりの賢治作品に新しくふれることができる<豪華愛蔵版>。ハードカバー・箔押し・ケース入り、サイトウヒデユキの装丁による至極のデザイン。 子どもから大人まで一生のうちに読んでおきたい、宮沢賢治の選りすぐりの代表作14話と詩歌3編を一冊に収録。 repair 制作、賢治作品をイメージした<音楽3曲>を巻末に特別収録。また、注釈・年譜、小埜裕二による各話解説、あとがきを掲載。10歳ぐらいからシニアまでお楽しみいただける一冊に。
-
その本はまだルリユールされていない
¥1,870
SOLD OUT
版元:平凡社 著:坂本葵 四六判上製本 240ページ 2025/03刊 本は、閉じられているからいい。 閉じてしまえば、急にピコンと鳴って人をドキッとさせたりしないし、無理矢理に心をざわつかせるものを押し付けてこない。静かに置かれた場所でじっとしてくれている。こちらの準備ができるのを、じっと待ってくれる。 この物語を読んで心に残ったのは、そんな「人をおびやかさない」閉じられた/綴じられた本のやさしさみたいなもの。 とにかく本へと愛と信頼だけでできているような本で、出てくる人たちも、進みべき道がわからない小学校の司書、ひきこもりの製本家、喪失を抱えた古本カフェ店主、書きあぐねている小説家、と本を愛する人ばかり。 本がなぜ、か弱き人々にも愛され信頼されているかという事の秘密が、この本には書かれているように思う。
-
【サイン本・しおり・小冊子付】ディスクロニアの鳩時計
¥3,960
版元:泡影社 著:四六判上製本 ・ゴールド箔 500頁(2段組、全ページスミベタ、本文白抜き文字) SFにして変格ミステリ、思弁小説にして青春文学。連載10年の奇書『ディスクロニアの鳩時計』がついに完成。 発売中止、私家版発売を経て、このたび版元「泡影社」にてISBNコード取得、一般発売です。
-
Amy’s Kitchen 山田詠美文学のレシピ
¥2,860
版元:左右社 著:山田詠美・今井真実 四六判上製 112ページ 2025年05月30日刊 今年でデビュー40周年を迎える小説家・山田詠美のデビュー作から2020年代の最新作までの作品に登場する料理を、人気料理家の今井真実がレシピで再現したフルカラーの贅沢な一冊。 『ベッドタイムアイズ』『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』『放課後の音符』『ぼくは勉強ができない』『A2Z』『風味絶佳』『珠玉の短編』『血も涙もある』『肌馬の系譜』ほか、熱血ポンちゃんシリーズのエッセイを含む22作品分の料理を年代ごとにセレクトし、たっぷりの引用とともに紹介します。巻末には山田詠美による書き下ろしエッセイ「おいしい顔って……」、著作リストを収録。年代順の構成で、山田詠美クロニクルとしても楽しめます。 舌だけではない部分で、情感の味わいを知ること。人が深みを増して行くために、大事なレッスンになるだろう。そして、そのことは、本当の意味での「おいしい顔」を作る。いえ、おいしさが顔に滲み出るのである。ーー山田詠美書き下ろしエッセイ「おいしい顔って……」より
-
こうの史代 鳥がとび、ウサギもはねて、花ゆれて、走ってこけて、長い道のり
¥3,520
版元:青幻舎 著:こうの史代 A5変並製 312頁 2025年5月刊 漫画家生活30周年! デビューから現在まで こうの史代のすべて 『夕凪の街 桜の国』(手塚治虫文化賞新生賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞)『この世界の片隅に』(文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞)で知られる、こうの史代の全貌に迫る! デビューから現在までの原稿・画稿をアンソロジー形式で収録。 「街角花だより」「長い道」「こっこさん」「かっぱのねね子」「ぼおるぺん古事記」ほか、たっぷり140ページ以上をカラーで紹介します。 ロングインタビューや初の年譜、詳細な作品解説、文献目録を掲載し読み応えたっぷり。 ひとりの漫画家として、こうの史代が歩いてきた30年の道のりを、絵や漫画、豊富なテキストでたどる一冊です。 *巻末おまけ 自主制作本「すずしろ帖」、幻の告知ペーパー「のののーと」(1通)を特別収録
-
【小冊子つき】間取りと妄想
¥770
版元:角川春樹事務所 著:大竹昭子 文庫版 224P 2025/05/15刊 同棲中であるミワの家は、玄関のドアを開けると二つのドアが現れる。彼は帰宅すると、ミワのいるリビングに通じるドアではなく、先にもう一方のドアを開くという……(「どちらのドアが先?」)。 三橋葉子は、母の死を機に、叔父が暮らしていた家に移り住んだ。葉子はその家に住むにあたり、窓がなくドアも見つけにくい小部屋をつくった……(「仕込み部屋」)。 単行本時、話題沸騰した唯一無二の間取り小説、待望の文庫化。解説・春日武彦。
-
江藤淳と加藤典洋 戦後史を歩きなおす
¥2,090
SOLD OUT
版元:文藝春秋 著:與那覇潤 四六判並製 320ページ 2025/05刊 戦後80年間の日本人の魂の遍歴を、江藤淳・加藤典洋とともにたどる試み。小林秀雄賞の歴史家が放つ、初めての「文芸批評」。 <上野千鶴子さん推薦 「戦後批評の正嫡を嗣ぐ者が登場した。文藝評論が政治思想になる日本の最良の伝統が引き継がれた思いである。」> 国破れて小説あり ――敗けてから80年、 再生する日本が「青春期」に悶えた記憶を 老いたいま、どう受けとるのか。 文芸評論の巨人ふたりに倣いつつ 太宰治から村上龍、春樹まで、 戦後文学の最も高い尾根から見晴らす 私たちの ”魂” の現代史。
-
恋の収穫期
¥1,760
版元:小学館 著:最果タヒ 四六判並製 208ページ 2025年5月刊 心がふるえる青春(恋愛)小説が生まれた。 近未来を舞台にした全く新しい青春(恋愛)小説が誕生した! 22世紀になって科学技術は東京だけに一極集中している。 ここ軽井沢では通信機器は使用不能。 私が通う高校に東京から転校生(未来人?)がやってきた。 恋をまだ知らない私は彼に言った。 「私と恋をするんでしょう? それは、一緒に戦うってことだよ!」 「人の中には、白く光る星のようなものがあって、 みんなそれを守っているのだと、そのことを信じられたら、 愛も友情も決意も一人きりの誇りも すべてがその星からあふれた光だと思えるから。 なんだって、できる。きみの目を、私として、見つめていられる。」 ……あとがきより
-
「国語」と出会いなおす
¥2,530
版元:フィルムアート社 著:矢野利裕 四六判並製 296頁 2025年4月26日刊 国語は得意だったけど、文学はよくわからない 文学を読むのは好きだけど、国語はつまらなかった ──でも、どうしてわたしたちは国語を学んだのだろう? 国語と文学の歩んできたビミョウな関係を紐解きながら、 ゆるやかな共同性を育む教室の可能性と、小説のもつ多様でゆたかな解釈を結びつける。 現役国語教師/批評家の著者による、新しい国語/文学論。 ★芥川賞作家・滝口悠生が、自作の試験問題を解きながら国語と文学について語る特別対談も収録! 「国語で文学は教えられない」という批判に見られるように、 対立するものとして語られがちな「国語」と「文学」。 けれど果たしてその対立はまっとうなものなのでしょうか? 新学習指導要領に伴って新設された「文学国語」と「論理国語」や、 著者が教室で体験したさまざまな生徒からの反応、 文学研究の成果が反映された現在の指導内容、国語の試験と小説の相性の悪さ、 「文学史」のつまらなさとその必要性…… 国語と文学をめぐるさまざまなトピックから、 属性や立場の違いを超えて《同じものを読んでいる》ということのみによって担保された、 共同性を育むものとしての「文学」の意義を再確認する。
-
ランバーロール07
¥1,650
SOLD OUT
版元:タバブックス 編:ランバーロール編集部 表紙イラスト:おくやまゆか デザイン:ササキエイコ A5判並製 152ページ 2025年4月下旬発売 おくやまゆか、森泉岳土、安永知澄の漫画家3人が主宰を務める、漫画と文学のリトルマガジン[ランバーロール]07、特集テーマは「中年」です! 漫画として、主宰3人の書き下ろし新作のほか、世界の寺田克也待望の新作(!)、近藤ようこが描く中年のシスターフッド、絵本などでも活躍の藤岡拓太郎のショートギャグ、ひうち棚の墓じまいエッセイ作品。 小説は、石田夏穂、福田節郎、ミュージシャン・ライターでもある姫乃たまの瑞々しい短篇を収録。 気鋭のデザイナー・ササキエイコのブックデザインで味わう"中年の妙"。 あなたにとって中年ってどんな存在ですか。責任編集・おくやまゆか、共感と新感覚の152ページ! 漫画 藤岡拓太郎「ビューティフル」 安永知澄「みんなかわいい」 おくやまゆか「灼熱中年記」 ひうち棚「墓じまい」 森泉岳土「谷に棲む幽霊」 寺田克也「中年銃を持つ男」 近藤ようこ「ポートレート」 小説 姫乃たま「味方のおばさん」 石田夏穂「お客のポイント」 福田節郎「実況」
-
アンチ・アンチエイジングの思想 ボーヴォワール『老い』を読む
¥2,970
版元:みすず書房 著:上野千鶴子 四六判上製 328頁 2025年4月刊 老いには誰も抗えない。それなのに、私たちはなぜ老いを恐れるのだろう。平均寿命が延び、老人としての生が長くなったことで、誰もが老いに直面すると同時に不安も高まっている。 自分が老いたことを認めたくないのは、社会が老いを認めないからだ。それを惨めにしているのは文明のほうなのだ。「老いは文明のスキャンダルである」――この言葉に導かれて、ボーヴォワール『老い』への探究がはじまる。 さらに日本の介護の現場を考察し、ボーヴォワールのみた景色の先へと進む。認知症への恐怖、ピンピンコロリという理想、安楽死という死の権利。その裏側にある老いへの否定から見えてくるのは、弱いまま尊厳をもって生ききるための思想がぜひとも必要だということだ。 ひとが最後の最後まで人間らしく生きるには、徹底的な社会の変革が必要なのだ。老いて弱くなることを否定する「アンチエイジング」にアンチをとなえ、老い衰え、自立を失った人間が生きる社会を構想する。
-
私の小さな日本文学
¥1,760
版元:夏葉社 編:チェ・スミン 文庫判上製 208頁 2025年4月刊 ソウルでひとり出版社「夜明けの猫」と、書店「セゴ書林」を営むチェ・スミン さんは、2010年に明治大学に入学しました。そこで日本の近代文学のおもし ろさを知り、韓国に戻ってから、「あまり知られていない作家の作品を掘り出して 翻訳することを決意し」、ひとり出版社を立ち上げます。彼女は、芥川龍之介や萩 原朔太郎といったメジャーな作家だけでなく、伊藤野枝、片山廣子、豊島与志雄、 牧野信一、田中貢太郎、渡辺温らの掌編小説を韓国語に翻訳し、印刷して、販売 しはじめました。そのユニークな活動は韓国のリトルプレス周辺ではよく知ら れ、日本でも、岡山市で開催されている「おかやま文芸小学校」に毎年招かれ、 自身で製作した冊子や文学グッズを販売しています。弊社もまた、「おかやま文芸 小学校」に毎年出店し、そこで彼女の活動を知りました。16 編の近代文学の掌篇 を集めた瀟洒な本です。装画は恩地孝四郎、長いあとがきはチェ・スミンが日本 語で書いています。これまでにない、あたらしい日本近代文学入門です。
-
ギンガムチェックと塩漬けライム 翻訳者が読み解く海外文学の名作
¥1,980
版元:NHK出版 著:鴻巣友季子 四六版並製 260ページ 2025年04月18日刊 小説の読み解き方がわかる。知ってるつもりだったあの名作の、新たな顔が見えてくる! 『嵐が丘』は、相続制度と法律知識を駆使した「不動産小説」だった? アトウッドの『侍女の物語』は現代アメリカがモデル? 不朽の青春小説『ライ麦畑でつかまえて』は、太宰の『人間失格』に似ている? これからのポストヒューマン時代に必読の作家、カズオ・イシグロー 当代一の翻訳家・文芸評論家である著者が、誰もが知る名著を全く新しい切り口で解説し、小説のあじわい方を指南する大人向けブックガイド。 あの名作の知られざる“顔”が見えてくる! 誰もが一度はふれたことのある古典的名著から、今こそ読むべき現代作家の“問題作”まで。 著者の翻訳家としての歩みのなかで、思い出深い作品、折にふれて読み返す、大切な名著たちをここに紹介。 翻訳者ならではの原文(英語)の読み解きや、作品理解の深まる英語トリビアがちりばめられていますので、翻訳家志望の方や、英語学習者も楽しめます。 ※本書はNHKラジオテキスト「ラジオ英会話」の人気連載「名著への招待」(2021年度~2024年度)を加筆修正してまとめたものです。
-
毛糸のズボン 直野祥子トラウマ少女漫画全集
¥1,100
版元:筑摩書房 著:直野祥子 文庫判 336頁 2025/02/06刊 いちばん恐ろしいのは、人間――。 誰もが思い当たる人間心理を突き詰めたサスペンスで 70年代の少女たちを震え上がらせた直野祥子のトラウマ少女漫画をここに集成! 全収録作への自作解説付き。 おばあちゃんの手編みのズボンを穿きたくないひろしが取った行動は?(「毛糸のズボン」)、「両親に似ていない」と言われたマリは不安のあまり弟を……(「マリはだれの子」)、家族旅行を楽しむさち子はアイロンを切り忘れてきたのではと不安に思い始める――(「はじめての家族旅行」。誰もが思い当たる人間心理を突き詰め、70年代の少女たちを恐怖のどん底に陥れた直野祥子のトラウマ少女漫画をここに集成!
-
初子さん
¥2,200
版元:palmbooks 著:赤染晶子 B6変型判 192ページ 2025年4月刊 あんた、きっとうまいこといくで。 あんパンとクリームパンしか売っていないパン屋の二階で、 初子さんは今日もひとりミシンを踏む。 文學界新人賞受賞デビュー作「初子さん」 傑作「うつつ・うつら」に 単行本初収録「まっ茶小路旅行店」を加えた 著者の原点となる小説集。 子供の頃、一枚の布が人のからだを待つ洋服となるのに魅せられ、洋裁の職人となった初子さん。夢を叶えたはずなのに、かわりばえしない毎日がどうして、こんなにこたえるのだろう。ーー「初子さん」 わて、実はパリジェンヌですねん。京都の古い劇場で赤い振袖姿で漫談をするマドモアゼル鶴子。彼女をおびやかすのは沈黙の客席か、階下の映画館から聞こえてくる女の悲鳴か、言葉を覚える九官鳥か。ーー「うつつ・うつら」 路地にある社員三人の旅行代理店に勤める咲嬉子は、世界中の危険を知りながら今日も世界平和を装う。旅の果てで出会うのは蜃気楼か。すりガラスの窓の向こうに見える日常が蜃気楼なのか。ーー「まっ茶小路旅行店」 生きることのままならなさを切実に、抜群のユーモアをもって描きだし、 言葉によって世界をかたちづくり、語りと現実のあわいを問う 『じゃむパンの日』の著者の原点にして、そのすべてが詰まった小説集。
-
黄色い本 ジャック・チボーという名の友人
¥1,210
版元:講談社 著:高野文子 A5並製 154ページ 2002年02月刊 小説の主人公に自分を重ね、図書館で借りた本を読みふける少女。名作「チボー家の人々」を題材に採った表題作のほか、3編を収録。会社の片隅で繰り広げられる、恋か?セクハラか?本人たちにもわからない小さな騒動「マヨネーズ」、ボランティアが派遣先で起こすスリリングなすれ違い「二の二の六」など、バラエティー豊かに人生の真実と上澄みをすくい取る、たぐいまれなる作品集。ユーモアとクールな距離感が織りなす絶妙なバランス、名手による4編の物語をお楽しみください。
-
藤子・F・不二雄がいた風景
¥4,400
版元:小学館 編:小学館ドラえもんルーム B5判 164頁 2024.11.29刊 国民的漫画家、藤子・F・不二雄の素顔とは 藤子・F・不二雄先生の生誕90周年を記念し、先生の生前の人柄に迫った究極の一冊がついに登場! 国民的漫画家、藤子・F・不二雄とは、いったいどういう人物だったのか。 その素顔に、全4章立てで迫ります。 第1章「Biography」:藤子・F・不二雄生誕から、年代ごとに足跡をたどる。数々の名作誕生の背景を徹底紹介。 第2章「Memories」:伝説のトキワ荘で日々を共にしたアニメーターの鈴木伸一・まんが家の水野英子や、当時の担当編集者・アシスタント、初期ドラえもんアニメのプロデューサー、初期映画ドラえもん監督など、当時の関係者が語る、藤子・F・不二雄。 第3章「Works」:筆跡が色濃く残る原画を中心としたイラスト集。作品構想メモや下絵も掲載。のび太の未来の姿が描かれた「45年後」も1編まるまる掲載。 第4章「Favorite」:藤子・F・不二雄の好きなもの特集。仕事道具、本棚、世界旅行記、家族との思い出などを徹底取材。
-
宮沢賢治の動物誌 キャラクターを織り上げる
¥2,640
版元:青弓社 著:神田彩絵 四六判並製 256ページ 2025年2月刊 紹介 『注文の多い料理店』や『セロ弾きのゴーシュ』など、作品に登場する動物たちに注目して、描かれ方や日本・西欧の動物観との交差などを読み解き、賢治作品でのユニークな動物観とその魅力を照らす。動物とともにイーハトーブ童話を旅する賢治文学への招待状。 解説 『注文の多い料理店』のネコや『セロ弾きのゴーシュ』の愉快な動物たちを筆頭に、クマ、キツネ、タヌキ、カエルと、宮沢賢治が創作した童話群「イーハトーブ童話」にはさまざまな動物が登場する。日本古来の伝統的な動物観とヨーロッパ由来の新しい動物観の交差で生み出された動物たちは、賢治文学、そして日本文学でどのような意味をもつのか。 種としての動物の生態を紹介することに始まり、ヒトが彼らに向けてきたまなざし(動物観)の諸相、宗教や民間伝承に現れる動物の姿などを解きほぐし、さらに動物を扱う日本の古典文学や西洋文学を縦横に読み解く。そのうえでイーハトーブ世界に登場する動物のキャラクターを横断的に分析して、宮沢賢治が紡ぎ出した独自の動物観を浮き彫りにする。 動物とともに作品世界を旅してイーハトーブ童話のルーツを探る、新しい切り口の賢治文学への招待状。
-
おばけのおいしいひと休み
¥1,485
版元:KADOKAWA 著:のもとしゅうへい A5変形判並製 152ページ 2025年02月26日刊 辛い時も、不安な日々も、おいしいごはんがあれば、たぶん大丈夫。 毎日がんばりすぎていませんか? これはそんなあなたへ贈る物語。 疲れたら、おいしいごはんを食べて、おばけといっしょにゆっくりしよう。 今注目の作家、のもとしゅうへい氏による初コミック。 心と体が温まるレシピ15品や、毎日を心地よく生きる暮らしのヒントを収録。 【あらすじ】 ある日、僕は気づいたら感情のない、おばけの姿になっていた――。 大学卒業後、入社した会社で、 仕事をがんばりすぎて心の調子を崩してしまった「僕」は、 気づいたらおばけの姿になっていた。 おいしいごはんを食べ、周りの人と触れ合う日々の中で 少しずつ心を取り戻していく「僕」の姿を描いた、優しい物語。