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「これくらいできないと困るのはきみだよ」?
¥2,255
SOLD OUT
版元:東洋館出版社 編著:勅使川原 真衣 著:野口 晃菜・竹端 寛・武田 緑・川上 康則 四六判並製 :376頁 2024年12月17日刊 学校の内外から教師・子どもに向けられる能力主義を語りひらく 社会や労働にある一元的な能力主義や「傷つき」について、組織開発者として日々論じている勅使川原真衣さんが、教育・福祉の専門家・実践家と対談。学校をめぐる際限なき「望ましさ」の背景にどんな傷つきや焦りがあるのかを探り、一元的な能力主義をほぐしていくための糸口を考えました。 環境や関係性を無視した能力観の果てに 社会では、日々さまざまな能力の必要性が訴えられていますが、それらは非常に移ろいやすいものです。労働の世界に目を向ければ、「新卒で必要な能力」が時代とともに移ろいますが、能力とは個人に宿るものではなく、その発揮は本来、環境との関係に左右されます。 そして、労働の世界とは切っても切りはなせない関係である教育の現場でも、「コミュニケーション能力」「非認知能力」「指導力」という表現に、こうした一元的な能力主義の片鱗を見つけることは難しくありません。 例えば、「これくらいできないと困るのはきみだよ」。言ったり、言われたりしたことのある人は多いでしょう。学校で相手や自分に「これくらいできないと困るのはきみだ」と言いたくなるときには、どのような社会で生きることが想定されているでしょうか。 「これくらい」が規定する社会は存在するのか 本書の編著者である勅使川原さんは、「能力とは個人に宿るものではなく、他者や環境との関係の中で発揮されるのではないか」と提案します。そして、一元的な能力主義を脱するためには、個人がすべての“能力”を身に付けて「強い個人」として生きることを目指すのではなく、強さと弱さ、とがりや特性を組み合わせて生きていくことを目指すほうが大切なのではないかとも考えます。 本書では、「これくらいできないと」に表現される焦りが、昨今の学校をめぐる状況への合理化として表れているのではないかと仮定し、どうすれば一元的な能力主義という“自縄自縛”をほぐしていけるのかを議論します。 「学校だけが変わったって意味はない」? 「学校がいくら個性を大切にしても、その先で生きていく社会が変わらなければ、結局困るのは子どもたちではないか?」――こうした不安も生じるかもしれません。しかしながら、不登校児童生徒が30万人を超える今、このまま進んでいったとして、学校は子どもたちにとって、そして先生にとって、どんな場所になりうるでしょうか。私たちは、なに「から」始めていけそうでしょうか。4つの語り合いを通して、学校にある大人や子どもの傷つき・葛藤をつぶさに見つめながら、糸口をいっしょに考えていくための1冊です。
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こじらせ男子とお茶をする
¥2,200
版元・編集:月と文社 280p 判型173mm × 109mm 20241211刊 「どこへ行ってもやっていけない気がした」「人と同じことをするのがいやだった」「自分を理解されてたまるか、と思っていた」――。「こじらせている」と自覚する男性たちの、安定のレールに乗らない生存戦略とは? 元ニート、ミニマリスト、芸人、ひとり出版社経営者など、「主流」から逸脱し、振り切った生き方をしてきた30~50代の男性6人が登場。「何者かになるとは」から「オタクであること」まで、彼らならではの自意識との向き合い方や、世の中へのまなざしに触れる濃厚インタビュー集。 <本書に登場する男性たち> 島田潤一郎:ひとり出版社「夏葉社」代表。不器用な生き方を綴った『あしたから出版社』がロングセラー pha:元“日本一有名なニート”。近著『パーティーが終わって、中年が始まる』が大ヒット中 佐々木典士:ミニマリスト。『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』が世界累計80万部突破のベストセラーに ファビアン:芸人。吉本興業の第一芸人文芸部で活動。著書はショートショート小説『きょうも芸の夢をみる』 田中 弦:Unipos社長CEO。「人的資本開示のマニアック報告会」で上場企業経営者が大注目する異色の起業家 下平尾 直:ひとり出版社「共和国」代表。文化批判的な書物を圧倒的な熱量で刊行する、存在感際立つ版元
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幸福への道
¥2,475
SOLD OUT
出版社:文藝春秋 著:岡村 靖幸 四六判並製 376頁 2024年11月刊 あなたにとって幸福とは何ですか? 「岡村ちゃん」こと岡村靖幸が22人の多彩なゲストと語り合った「幸せとは何か」の記録。 「週刊文春WOMAN」人気連載対談が1冊に。初回配本分には初回限定封入特典「岡村ちゃん特製しおり」付。まえがき・あとがき・各回の「対談を終えて」は語り下ろし。 【「まえがき」より】 22人のゲストの方々に訊いた「あなたにとって幸福とは何ですか?」。その答えはもちろん十人十色。みなさんがどんなふうに幸福を見つけたのか、見つけようとしているのか、どんなことに幸福を感じるのか。幸せになるためのハウツーはありません。でも、前向きに生きていくための指針になるのではないかと思います。(岡村靖幸) 【ゲストのみなさん】 神田伯山(講談師)/千原ジュニア(芸人)/伊藤蘭(俳優・歌手)/能町みね子(エッセイスト)/川谷絵音(ミュージシャン)/小林麻美(モデル・俳優・歌手)/オードリー・タン(台湾の政治家)/高村薫(小説家)/土井善晴(料理研究家)/ロバート キャンベル(日本文学者)/アイリーン・美緒子・スミス(環境活動家)/田中泯(ダンサー)/スパークス(ミュージシャン)/宮嶋茂樹(報道カメラマン)/村田沙耶香(作家)/ネルケ無方(僧侶)/ショーン・レノン(ミュージシャン)/吉川晃司(歌手・俳優)/よしながふみ(漫画家)/斉藤和義(ミュージシャン)/鈴木おさむ(元放送作家)/立川談春(落語家)
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「弱いまま」で働く やさしさから始める小さなリーダーシップ論
¥1,760
版元:KADOKAWA 著者:エミリア・エリサベト・ラハティ 四六変形並製 312頁 2024年10月02日刊 北欧・フィンランド出身の著者が見つけた「有害な力」から自分を守る方法 達成中毒から本当に豊かな人生へ 長い人生を生きのびるために必要な考え方 つい、自分に厳しくしてしまうのはなぜ? ●パワー恐怖症を克服する ●無力感が及ぼす悪影響 ●有害なリーダーシップを無効化するには ●「がんばりすぎない」勇気 ●無理をしつづけるという自分への害 ●人当たりのよさと本当の思いやりの違い ●「がっかりさせる勇気」を持つ ●「小さな選択」が持つ意義 ●セルフケアとはパワーを取り戻すこと 「世界中の人々が、「今、ここ」に存在すること、ペースを落とすこと、自分を見つめ直すこと、 人と人とが互いにつながり合うことに価値を置く分野に興味を抱くようになりつつある。」(「序章」より)
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虫坊主と心坊主が説く生きる仕組み
¥1,760
版元:実業之日本社 著:養老孟司 名越康文 四六判並製 240p 2024年11月刊 仕事、成功、世の中、自分、死の圧倒的現実を、静かに説き明かす対談! 「やりたいことっていうのは仕事じゃねえよ」 「死んでんのかな、ほんとに」 -養老孟司 「成功すればするほど苦しくなるんじゃないかな」 「みんな自分の願望の充足のために現実を利用しようと躍起」 -名越康文 この本では、私たちが日常で感じる「わけのわからなさ」に対する洞察が交わされています。「お経は答えそのものである」との名越さんの言葉から、対談では様々な生きることの出来事が話題に上がります。 名越さんによると、人間は現実を見ずに幻想を追いがちで、その結果、不必要に動揺したり悲しみや怒りを感じたりしているそうです。養老先生の役割は、そんな人々に「現実はこうだ」と示してくれることです。その結果、心が安定するのだとか。また、お経は私たちの抱える様々なもやもやをスッキリさせてくれるものであり、人々の幸せを願いながら、真の教えを伝えているとのこと。 名越さんと養老先生が何を語っているのか、それは社会を変えようとする意図ではなく、あくまで彼らの「らしさ」が反映された対談となっています。そして、お二人は対談が人々に何かの教訓を与えるとは考えておらず、ただお経のように心に響く何かを提供したいと願っています。 この対談を通じて、読者は日常生活の混乱や不安から一時的にでも解放され、新たな視点で生の謎に思いを馳せる機会を得られることでしょう。生きることの本質に迫る試みとして、名越さんと養老先生の言葉に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
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わたしからはじまるわたしたちを育む働き方 つながり、編み出す、協同労働の生きる力
¥2,200
SOLD OUT
版元:コトノネ 著:古村伸宏 小野りりあん 斎藤幸平 伊藤亜紗 藤原辰史 広井良典 B6並製 260ページ 2024年12月4日刊 「働く」の概念を変えていこう 雇われるのでも、一人で事業をするのでもない。 フェアな人間関係の中で仕事をおこして、自分と、 自分の暮らす地域を、豊かにしていく。 そんな「協同労働」という働き方が日本でも少しずつ広がっています。 「協同労働」歴38年の古村伸宏さん(日本労働者協同組合連合会理事長) が、いま注目する5名の研究者・活動家と対談。 「協同労働」を通して、いまの時代やこれからの社会のあり方を探り出します。 ●目次 ・はじめに ・労働者協同組合とは ・小野りりあん+古村伸宏 自分たちで決めて、自分たちのために働く ・斎藤幸平+古村伸宏 まずは、自分の足元から。コモンが広げる「暮らし」革命 ・伊藤亜紗+古村伸宏 マニュアルから離れ「人間になる」 ・藤原辰史+古村伸宏 コミュニティの境目を「はたらき」がつないでいく ・広井良典+古村伸宏 閉じた社会に橋をかけていく ・資料 ワーカーズコープ未来ビジョン2023 ・あとがき
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クソッタレな俺をマシにするための生活革命
¥1,980
版元:左右社 著:済東鉄腸 四六判並製 256ページ 2024年11月29日刊 脱引きこもり中の引きこもり、男らしさを考え直してたら、人間として生き直すことになった── リアルの世界の人には肉体がある。当然だろうと思うかもしんないが、ネットに入り浸りそういう感覚が希薄だった俺にはこれが「発見」だった。 初の著書『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』がヒット、エッセイストとして華々しくデビューした済東鉄腸31歳。 インタビューにラジオに引っ張りだこの毎日。他者の中で揉まれ、自身を相対化するにつれて「社会の中で俺って一体、なんなんだ? 男らしさってなんなんだ?」という問いにつきあたる。人生を振り返ってみると、これまで「男らしさ」に悩んだことがなかったのは、そもそも「人間として」自分に自信がなさすぎるからだった…! 人間として、男として。自らの手で選び取った「男」という性をよりマシなものにするため、脱引きこもりを目指して冒険に出る。とはいえそれは地元のショッピングモールと、自宅の往復がほとんど。放棄してきた「生活」の細かな実践、生身の人間との関係構築へと少しずつ歩み出す。そして思いは、最も身近で最も遠かった他者である両親へ── 熱くて小規模な冒険がいま始まる!
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幸せについて
¥1,100
版元:ナナロク社 著:谷川俊太郎 サイズ:118×180mm 107頁 2021年刊 これまで、いわゆる「人生論」は一切出版してこなかった谷川さんですが、87 歳(当時)で初めて、「幸せ」をテーマに、全編書き下ろしの書籍を刊行しました。 豊かな人生経験と、詩人としてのみずみずしい感性から生み出された谷川俊太郎オリジナルの「幸せ」論。 短いことばと手書きの文字で書かれた本書、70年近くを詩人として生きてきた谷川さんの人生の知恵とことばがたくさん詰まった1冊です。 俺、いま幸せなんだよね。 歳とってカラダが重くなって、朝っぱらから昼寝をしたい気分だけど、 ココロはなんか余分なものがなくなって、軽くなってる。軽いのは軽薄とは違うよ。 快活っていうのが近いかな、青空みたいなココロ、でも少しは雲もある。 (本文より)
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未整理な人生
¥2,310
版元:生きのびるブックス 著:インベカヲリ☆ 四六判並製 240頁 2024年9月刊行 人類って、変。うん、すごく変だ。 不幸の手紙、地蔵の誘拐、街場の怪文書、スーモ泥棒、自殺を誘発する発車メロディ、失踪する芥川賞作家と東京藝大出身者、東京地裁のコッペパン、トイプードルと偽って売られるヤギ… 欲望の迂回して、理屈では説明できないことばかりしでかす人間たち。得体のしれない衝動、小さな狂気、ろくでもない人類。そんな未整理な人類を、じっと観察し、人間のよくわからなさを考察する一冊。 著者のインベカヲリ⭐︎さんは、写真家でありノンフィクション作家。乾いてて、ユーモラスで、鋭い。一度読み出すと、止まらなくなります。 「やっぱ、俺らって変だもんな…」と、不思議と気が楽になるというか、解放された気持ちになる一冊でした。なんか愉快!
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写真絵本 はたらくシリーズ 3冊
¥7,260
本屋、製本所、図書館… 吉田亮人さんと矢萩多聞さんの「写真絵本 はたらく』、地味で、実直で、うつくしい。 ・・・・・・・・・・・・・ 朝から晩まで、 ひとつの職業の人にはりついて、 その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。 大人と子どもがともに読みながら 「はたらく」ことの意味を考える あたらしい写真絵本シリーズ(総ルビ)。 ①写真絵本 はたらく 1 はたらく本屋 ISBN(JAN) 9784422701912 写真 吉田 亮人 著・文・その他 矢萩 多聞 出版社(メーカー名) 創元社 本体価格(税抜) ¥2,200 発行日 2024/09/12 頁数 24 判型 B5変形 ②写真絵本 はたらく はたらく図書館 ISBN(JAN) 9784422701943 写真 吉田 亮人 著・文・その他 矢萩 多聞 出版社(メーカー名) 創元社 本体価格(税抜) ¥2,200 発行日 2024/11/10 頁数 28 判型 B5変形 ■第1巻:はたらく本屋 大阪にあるちいさな本屋「長谷川書店」は、 子どもからお年寄りまで 地域の人たちに愛される町の本屋さん。 朝、お店のなかでは、とどいたばかりの 新しい本がぎっしりつまった箱がいったりきたり。 いそげいそげ、もうすぐ10時。 お客さんがやってくる--。 ■はたらく図書館 奈良の図書館「奈良県立図書情報館」。 図書館の仕事ってのんびりしてそう、 と思ったらおおまちがい。書庫から本を取り出して、 返ってこない本をさいそくして 壊れた本を直すこともある。 司書は毎日大忙し、いきつくひまもありません。 図書館の知られざる裏側を覗きます。 ③写真絵本 はたらく はたらく製本所 ISBN(JAN) 9784422701936 写真 吉田 亮人 著・文・その他 矢萩 多聞 出版社(メーカー名) 創元社 本体価格(税抜) ¥2,200 発行日 2024/11/10 頁数 28 判型 B5変形 ■はたらく製本所 埼玉県にある製本所「松岳社」ではたらく 笠井瑠美子さんの一日。 紙を折る人、切る人、あわせる人、綴る人、 運ぶ人……製本工場はおおきないきものみたい。 『広辞苑』から『はてしない物語』まで数多くの本を つくってきた製本所の静かなドラマ。
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冬の本
¥1,870
「小さな本を出したいね」 「小さいけれど、たくさんの人が書いている本」 「たくさんの人が、大切な1冊について書いた本」 ー『冬の本』 青山南ほか83名 冬に読んだ本や、冬になったら思い出す本。冬に出会った本や、冬のような本。冬と一冊の本をめぐる書き下ろしエッセイ集。 執筆者一覧 青山南、秋葉直哉、淺野卓夫、天野祐吉、安西水丸、いがらしみきお、池内紀、池内了、石川美南、井嶋ナギ、伊藤比呂美、伊藤礼、井上理津子、岩瀬成子、上原隆、宇田智子、内堀弘、大竹昭子、大竹聡、大谷能生、岡尾美代子、岡崎武志、荻原魚雷、角田光代、片岡義男、木内昇、北澤夏音、北沢街子、北村薫、北村知之、久住昌之、小林エリカ、越川道夫、小西康陽、近藤雄生、佐伯一麦、柴田元幸、杉江由次、杉田比呂美、鈴木慶一、鈴木卓爾、鈴木理策、曽我部恵一、高橋靖子、高山なおみ、田口史人、竹熊健太郎、武田花、田尻久子、田中美穂、丹治史彦、友部正人、直枝政広、長崎訓子、名久井直子、能町みね子、橋口幸子、蜂飼耳、服部文祥、浜田真理子、早川義夫、平田俊子、平松洋子、文月悠光、穂村弘、堀込高樹、堀部篤史、ホンマタカシ、前野健太、万城目学、又吉直樹、松浦寿輝、町田康、南博、森山裕之、安田謙一、柳下美恵、山崎ナオコーラ、山下賢二、山田太一、山本善行、吉澤美香、吉田篤弘、吉本由美 装丁 和田誠 定価 1700円 刊行日 2012年12月20日 ISBN 9784904816073 C0095 仕様 四六判変形 上製 200頁
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26歳計画
¥2,200
作:椋本湧也 世界各地で暮らす26歳たちによる「26歳」をタイトルにしたエッセイ集。料理人から宇宙工学者、俳優から機動隊員まで、総勢48名の等身大の文章が掲載されています。 ブックデザイン:脇田あすか 印刷・製本:シナノ書籍印刷 W107×H174mm/ガンダレ製本/全212ページ ISBN : 978-4-600-01236-6 2,200円(税込)
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つるとはな ミニ?
¥2,178
発行所:株式会社つるとはな 編集人:岡戸絹枝 発行人:佐藤真 A5並製 114P 2024/9/27刊 つるとはなの5号を出してから7年過ぎてしまいました。 コロナ禍などもありましたが 見渡せば溌剌とした80代90代の先輩方が ぐっと増えているではありませんか。 ならば会いにゆかなくては! つるとはなは装いを新たに出発することにしました。 名づけて「つるとはな ミニ?」。 これまでのちょうど半分のA5判サイズです。 軽くて小さくて持ち運びにほどよいミニ。 内容は変わらず魅力的な人生の先輩たちに会って話を聞くというもの。 はたしてミニなのでしょうか。 インタビューに答えてくれたのは 世界的にも有名な建築家の安藤忠雄さん(83歳)。 事務所の別館にて鋭い眼光と熱い言葉で語ってくれた仕事のこと自分のこと。 現代短歌の第一人者である馬場あき子さん(96歳)。 70年以上歌壇を牽引する小柄な巨人の物言いは潔くて惚れ惚れするばかり。 料理研究家のホルトハウス房子さん(90歳)。 内々の大ごちそうというすき焼きを作ってその極意を教えてもらうと。 などなど。もちろんこの方たちばかりではありませんのでお楽しみに。 あわせて。 作家の江國香織さんが選んだ声に出して歌いたい童謡と唱歌と 川上弘美さんの短編小説もあります。 サイズはミニながら盛りだくさんでしょう? ミニとはいえミニ? というわけです。
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職場で傷つく リーダーのための「傷つき」から始める組織開発
¥1,870
「職場で傷つく」ということは、おそらく十中八九起きていることなのに、意図的に口外されない、なきものとされるーーこれはどういうことなのか? ー『職場で傷つく』(勅使川原真衣) ・・・・・・・・・・・・y 著・文・その他 勅使川原 真衣 『「能力」の生きづらさをほぐす』で鮮烈なインパクトを残した気鋭のコンサルタントが、なきものとされてきた「職場の傷つき」に着目し、これからの組織開発のあるべき道筋を探る意欲作。 1ON1、対話、パーパス、人的資本経営、ウェルビーイングなど、目新しい言葉に飛びつく前に、まずその「傷つき」に「気づく」ことから、始まる。 「能力主義」の限界に気づき始めたすべての人へ。 出版社(メーカー名) 大和書房 本体価格(税抜) ¥1,700 発行日 2024/07/20 頁数 304 サイズ(mm) 縦188 × 横130 × 厚さ16 判型 46
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テヘランのすてきな女
¥1,980
版元:晶文社 著:金井真紀 B6変型判並製 320頁 2024年6月刊 おおらかで、温かい。カッコよくて、勇気づけられる。でも気がつくと、ハラハラと涙が出てきて止まらない… そんな、すべてのお客様にゴリ押しでおすすめしたくなる、最高すぎる一冊なのでした。 本書は『パリのすてきなおじさん』や『世界はフムフムで満ちている』などでおなじみ、聞き書きの達人・金井真紀さんによる、テヘランの女たちのインタビュー&スケッチ集。 公共の場ではスカーフの着用が義務付けられていたりと、イランの女性たちの置かれる状況は、日本とは比べ物にならないほど窮屈。 だけどテヘランの女たちは、縮こまってなんかいない。反抗したり、諦めたり、こっそりルールを逸脱し、悲しみを胸に秘めながら、おおらかに生活を楽しみ、ズンズンと人生を前に進めてる。 誰かのせいにしないで、制約の中で精一杯人生を生きる、パワフル&聡明&おおらかな女性たちの姿が、とにかく眩しい。元気が出る。最高〜
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パーティーが終わって、中年が始まる
¥1,540
楽しさをあまり感じなくなってしまったら、何を頼りに生きていけばいいのだろう。正直に言って、パーティーが終わったあとの残りの人生の長さにひるんでいる。 ー『パーティーが終わって、中年が始まる』(pha) ・・・・・・・・ 著・文・その他 pha 定職に就かず、家族を持たず、 不完全なまま逃げ切りたい―― 元「日本一有名なニート」がまさかの中年クライシス? 赤裸々に綴る衰退のスケッチ 「全てのものが移り変わっていってほしいと思っていた二十代や三十代の頃、怖いものは何もなかった。 何も大切なものはなくて、とにかく変化だけがほしかった。 この現状をぐちゃぐちゃにかき回してくれる何かをいつも求めていた。 喪失感さえ、娯楽のひとつとしか思っていなかった。」――本文より 若さの魔法がとけて、一回きりの人生の本番と向き合う日々を綴る。 出版社(メーカー名) 幻冬舎 本体価格(税抜) ¥1,400 発行日 2024/06/05 頁数 184 判型 46変形
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広いキッチン 長いレシピ
¥1,200
香川県の男木島にあるダモンテ商会 当商会は、おいしいものを生み出す過程で、つくること・育てること・なおすことを大切にする場所です。この三つを抽象化すれば、ダモンテ商会は、「世界に触れること、あるいは世界と出会う経験を大切にする場所」だとも言えそうです。 ー『広いキッチン 長いレシピ』(ダモンテ海笑 二宮将吾) 発行:ダモンテ商会出版部 著:ダモンテ海笑 二宮将吾 2024年3月刊
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決めつけてはいけません、他人を。何より自分を。 気楽さとやさしさの倫理学
¥1,980
版元:夜間飛行 著:秋田道夫 四六判変型判 305ページ 2024年1月刊 今晩から、あなたが自分のことをもっと「大切」にできますように。「世界」は思うより広く、「細部」は思うよりはるかに美しい。機嫌よく働き、日々を過ごすための言葉集。
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自分に語りかける時も敬語で 機嫌よく日々を送るための哲学
¥1,760
『自分に語りかける時も敬語で』 ちょっと疲れてるのだろうか。 お守りになるような本、指針となるような格言、ざわついた心を落ち着かせてくれる言葉… そういうものがすごく沁みる、今日この頃。 いや、多分それは単なる疲れじゃないとのだと思う。これまで信じていた価値観が揺らぎ、日々めまいのするような情報に晒されながら毎日を生きている現代人には、拠り所となるような言葉が必要なのだ、と切実に思います。 この「機嫌よく日々を送るための哲学」という副題が付けられた本書は、まさにそんな「お守り」のような本。プロダクトデザイナーである秋田さんの言葉は、シンプルで的を得ていて、鋭さの中にも、心を落ち着かせてくれるどっしりとした優しさがある。どんなに揺らいでも、ここに立ち返れば大丈夫と思えるような安心感がある。 この本を読み返すたびになんだか、ボンヤリした優しい人間になりたいな、という気持ちになるのでした。 ・・・・・・・・・ 大切なのは 「自らが恥をかく勇気」と 「相手に恥をかかせない配慮」だと思います。 ー『自分に語りかける時も敬語で』(秋田道夫) ・・・・・・・・・・・ 秋田 道夫 (著) 世間のことを知らないことを「世間知らず」とは言いません。 人にある感情の機微を理解できない人を「世間知らず」と言うのです――本文より ――1時間後、1年後、10年後、あなたが自分の人生をもっと気に入りますように SNSフォロワー10万人突破! 人気プロダクトデザイナー初の著書! 仕事にも暮らしにも効く言葉集。 〈仕事のできる人が優しいと職場がハッピーです。〉 〈大切なことは「自らが恥をかく勇気」と「相手に恥をかかせない配慮」だと思います。〉 〈人を「賢い人」と言える人は賢い人だと思っています。〉 今日、明日、半年後、あなたとあなたの周りに笑顔が増えますように 出版社 : 夜間飛行 (2022/11/30)
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うたわない女はいない 働く三十六歌仙
¥1,980
版元:中央公論新社 四六版変形上製 203頁 2023年7月刊 食っていけるの?そう笑ってた人たちをシャネルのバッグでいつか撲ちたい――会社員、パート、教師、保育士、精神科医……いま刮目すべき歌人36名による、心撃ち抜く労働短歌&エッセイ! 俵万智×吉澤嘉代子の対談「短歌が変える女たちの現実」も収録。 ◆歌人一覧 浅田瑠衣/飯田有子/石川美南/稲本ゆかり/乾 遥香/井上法子/上坂あゆ美/遠藤 翠/岡本真帆/奥村知世/川島結佳子/北山あさひ/鯨井可菜子/佐伯 紺/櫻井朋子/田口綾子/竹中優子/谷じゃこ/田丸まひる/千原こはぎ/塚田千束/手塚美楽/寺井奈緒美/道券はな/戸田響子/十和田 有(ひらりさ)/西村 曜/野口あや子/橋爪志保/初谷むい/ 花山周子/平岡直子/本多真弓/水野しず/山木礼子/山崎聡子
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つくる人になるために 若き建築家と思想家の往復書簡
¥2,420
出版社 : 灯光舎 著:光嶋裕介 青木真兵 青木海青子 (イラスト) B6変型判 260ページ 2023/7/28刊 生命力のある空間では、身体が勝手に反応します。頭で考えるより前に、皮膚感覚として空間に応答するのです。空間に宿る生命力を感じるほかありません。 ー『つくる人になるために 若き建築家と思想家の往復書簡』(光嶋裕介・青木真兵) ・・・・・・・・ 自分にとって大切だと思うことを、思い切って言葉にする。 誰からも必要とされなくても、見向きもされなくても、声を発し続ける。 それが僕にとっての「つくる」ということ。 建築する日々に励みながら、旅先でのスケッチや執筆活動にも精をだす若き建築家と、奈良の山村に私設図書館をつくり、執筆や自主ラジオなど様々な形でメッセージを発信する若き思想家が、些細な日常の出来事や思索をつぶさにみつめて綴った往復書簡。
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私のアルバイト放浪記
¥2,197
SOLD OUT
版元:土曜社 著:鶴岡いづみ A5判ペーパーバック 2023年 4月刊 『私のアルバイト放浪記』 頭部モデル、測量会社従業員、水道検針員、梅調査員、お掃除スタッフ… そんな、ちょっと変わったアルバイトのフィールドワークぽくもあり、同時に人生にさまようひとりの人間のドキュメントのようでもあり。 土曜社から出ている、いくつかの整体の本でチラッと知っていた鶴崎いづみさんの、アルバイト体験をマンガで描いた本書。職場の人間関係や、働く人のひととなり、空気感が伝わってくる感じが、とても良い。鶴崎さんは「観察の人」なのだなぁ、と。 とはいえ、お金をもらうためと割り切ってはじめたアルバイトでも案外に、生活にまで心配事やら何やらが侵食してくるのが大変にリアル。割り切り、を許さない何かが職場というものにはあるのだな、と。 そして、そういう諸々が「己の必然を発見する自己観察の過程」だったという一文には深く動かされました。そう、働いてみてはじめて、自分が仕事のどの部分がダメとか苦では無いとか、発見できるんだよな〜。