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あらがうドラマ 「わたし」とつながる物語
¥1,870
SOLD OUT
版元:303BOOKS 著:西森路代 四六版並製 2025年3月刊 ままならない日常に抗い、ともに生きていくために。 今見るべきドラマがここにある! 日本のみならず、香港や台湾、韓国のドラマや映画などといったエンターテイメントについて様々な媒体で執筆する筆者が、日々目まぐるしく変化する価値観や社会のあり方を敏感に捉えた日本のテレビドラマの中から23作品を厳選し、様々な切り口から書き尽くした一冊。 本書が生まれるきっかけにもなった、2024年話題沸騰の連続テレビ小説『虎に翼』の脚本家、吉田恵里香さんとの特別対談も収録!
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消息
¥1,980
版元:新潮社 著:小袋成彬 四六判変型 160ページ 2025年2月刊 2018年、メジャーデビューを果たしたあと、単身、イギリスへ移住した。SNSから距離を置き、エッセイを書くことで、自己と対話していた。直後、コロナ禍に襲われ、街はロックダウンへ。アルバム制作、22年のジャパンツアー、NYやヨーロッパへの旅、帰郷、軍事侵攻とガザでの虐殺への怒りetc.……2019年から24年までの記録と記憶。
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音盤の来歴 針を落とす日々
¥1,980
SOLD OUT
版元:晶文社 著:榎本空 四六版並製 240頁 2025年3月刊 虐殺が続く世界の片隅で、静かにレコードに針を落とす。音楽に守られた日々の記録。 アメリカで神学と人類学を学び、自分のVOICEを探す日々の裏で、心の支えとなった音楽があった。ブルーズ、ジャズ、ロック、ソウル……いまも保持する愛着の深い音盤群と、ニューヨークで、ノースカロライナで、そして沖縄で出会った心やさしき人々との交流をもとに語る生活の記録。ガザで、ウクライナで虐殺が続くなか、音楽はシェルターとなりうるか? 若き神学・人類学者による、世界の片隅からの祈りにも似たメッセージ。 “わたしがレコードを聴いていたのも、結局は似たような理由からだったのだと思う。ときにあまりに残酷で醜悪な世界から身を隠すため。閉ざされた内密の空間で生を実験するため。歌ってみたり、踊ってみたり、もうひとつの世界を、ありえたかもしれない今を想像したりして。もちろんレコードは片面二十分足らずで終わってしまうのだけれど。そしたらまた針を落とせばいい。そうしている少しの間、この世界をかたわらへ寄せて、別の世界へ、あるいは別の惑星へ。”(「あとがき」より)
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ミュージック・ガイドブック 2010-2024 VOL.1
¥2,640
版元: ミュージック・マガジン B5判 320ページ 2025/3/17刊 掲載総数1400枚以上! 現在進行形のポピュラー音楽を広く、深く楽しむためのディスク・ガイド第1弾! インターネットの発達やサブスクリプション・サーヴィスの普及などによって、聴取環境も制作環境も大きく様変わりした現代のポピュラー音楽シーン。その転換点として重要な2010年から現在に至るまでの15年間を、シーンやジャンルごとに解説とディスク・ガイドで振り返るシリーズの第1弾です。 ミュージック・マガジンがかつて刊行したオール・ジャンルの決定版ガイド本『ミュージック・ガイドブック』(1983、88、94年)同様、ロックやジャズからワールド・ミュージックまで、世界中のポピュラー音楽を網羅。ジャンルを超えた音楽性の名作が多いこの時代を、「アンビエント」や「インターネット」など、現在の音楽シーンで用いられるキーワードを軸にした解説と、圧倒的な数のレヴューで読み解きます。
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口笛のはなし
¥2,200
SOLD OUT
版元:ミシマ社 著:武田裕煕・最相葉月 四六判並製 280 ページ 2025年02月25日 実は知らない、もっとも身近で、最古の楽器!? 口笛世界チャンピオン・武田さんに、吹けないサイショーさんが訊く。 文化、歴史、科学、音楽、超絶技巧…その奥深い魅力にはじめて迫る! ・なぜ音が出る? 口笛の科学、最新の研究と残る謎 ・「夜に吹くとヘビが来る」 迷信はどこから? ・離れていても会話できる、「口笛言語」の意外な仕組み ・口笛のプロ、口笛奏者――いったいどんな人たち? ・19世紀末、世界一売れたアーティストは口笛奏者!? ・スマホで聴きながら追える! 口笛音楽100年の歴史 ・「上を向いて歩こう」「Don't Worry Be Happy」「ストレンジャー」、映画「キル・ビル」「戦場にかける橋」…誰もが知ってるあの曲も! ・あなたも吹ける! 最初の一音から超上級テクまで、解説&動画付き ・4オクターブ、和音も出せる!?チャンプの秘技を大公開 今日から、どこでも、身ひとつで。知れば、吹けば、楽しくなる!
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うたのげんざいち 遍歴 中村佳穂+大竹昭子
¥1,100
発行所 カタリココ文庫 著:中村佳穂+大竹昭子 文庫版並製カバー無し表紙 80ページ 2025年2月27日刊 カタリココ文庫 13 号はミュージシャン中村佳穂との対談をお届けいたします。 中村佳穂と大竹昭子がはじめて顔を合わせたのは、2022年2月の中村佳穂ソロライブ「うたのげんざいち2022 in 東京国際フォーラム ホールA」のパンフレットのための対談でした。中村は、カタリココ文庫0号『美術と回文のひみつ』に書かれた福田尚代と大竹の対話に感銘し、対談の相手に大竹を指名 。それまで中村のことを知らなかった大竹ですが、すぐに音楽を聴いて興味を持ち、対談が実現しました。 意気投合したふたりは、その後も対話を重ね、その結果がこのたび文庫サイズの本にまとまりました。油絵を描いていた中村が、自分の軸は音楽にあると認識する10代のこと、日本語でポップスを作り、歌うことの難しさ、「音楽は自己表現ではない」という言葉の意味……。 また中村は2024年に事務所から独立し、新たな場所で活動をはじめましたが、それは音楽の質を保ち、自分自身が楽しんで歌える環境をつくるための選択でした。 これほど深く自分のことを語ったのははじめてだと本人が述べるように、本書には、ミュージシャンとして、いまの時代を生きる一人の人間として、中村佳穂が自らに問いかける課題の核心部分が詰まっています。彼女のファンはもちろんのこと、いまの時代をどう生きるか、という難問に直面しているあらゆる世代の人々にとって、励ましの書となるでしょう!
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昭和ジャズ喫茶伝説
¥1,100
版元:筑摩書房 著:平岡正明 文庫判 340ページ 2025/02/06刊 「ジャズは、ジャズ喫茶で聴くものだ。」1960・70年代の記憶すべてを書く。ボーナストラックに山下洋輔氏・平岡秀子氏のエッセイを収録。 「新宿「汀」「DIG」「きーよ」「木馬」銀座「オレオ」日暮里「シャルマン」門前仲町「タカノ」 四谷「いーぐる」横浜・野毛「ダウンビート」中華街「ミントンハウス」etc… 「60年代と70年代前半の東京ジャズ喫茶シーンを、俺一人称で描き出したことが、世相風俗資料としての本書の値打ちになるだろう」(「あとがき」より)。熱く沸騰していた時代、東京および近郊に存在した数々の名店。独自のグルーヴに乗せて「平岡節」で記録した、全編ジャズと珈琲の香りに満ちた一冊。ボーナストラックに単行本未収録「野毛のジャズ喫茶」、山下洋輔「弔辞」、平岡秀子による書下ろしエッセイ「山下洋輔さんと平岡のこと」を収録。
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J-POP 丸かじり
¥2,970
版元:SOW SWEET PUBLISHING 著:西寺郷太 四六版並製 496P 2025年2月刊 NONA REEVESの西寺郷太が“J-POP愛”を約500ページに濃縮! 自身初のJ-POP考察&対談集『J-POP丸かじり』 <概要> 本著は、作詞・作曲家、音楽プロデューサーの西寺郷太(NONA REEVES)が、幼少期の頃から親しんできた歌謡曲やJ-POPをテーマに取り組んだ原稿や対談記事を集め、新たにスペシャル対談も収載した1冊。自身の音楽活動はもちろん、マイケル・ジャクソンを始めとする洋楽に関する考察、自らの青春期を基にした小説などの執筆活動で知られている西寺さんの、初めての日本のポップ・ミュージックについての考察本です。過去にWebサイト『音楽ナタリー』、雑誌『BRUTUS』で連載してきたテキストに加え、その他メディアで行ってきたASKAさん、近田春夫さん、佐野元春さんを始めとした日本音楽界のレジェンドたちとの対談も掲載。約500ページに及ぶ論考とインタビュー、そして“現役のミュージシャンが日本で愛されてきた音楽について語る、今までになく力強くポップな1冊が完成です! 表紙や中ページのイラストは、盟友しまおまほさんの描き下ろしによるもの。西寺さんが敬愛するアーティストとの追加対談&グラビアも掲載しています。また本著用の特別対談として、小西康陽さん、宇多丸(ライムスター)さん、戸塚祥太(A.B.C-Z)さんとの音楽放談が楽しめます! <本著で語られるアーティストの方々/50音順 ※敬称略> 嵐/いしだあゆみ/宇多田ヒカル/EXILE/X JAPAN(X)/A.B.C-Z/大瀧詠一/OKAMOTO’S/オリジナル・ラヴ/吉川晃司/氣志團/King & Prince/KREVA/小林明子/米米CLUB/Suchmos/佐野元春/少年隊/Snow Man/SMAP/田原俊彦/CHAGE and ASKA/近田春夫/中島美嘉/長渕剛/ Negicco / Vaundy / BUCK-TICK/BTS/ PIZZICATO ONE / V6/BOØWY/松田聖子/モーニング娘。/ライムスター/ラストアイドル/RIP SLYME /LUNA SEA /レキシ/渡辺美里、ほか多数 !!!! <対談に登場するアーティストの方々 ※敬称略> 小西康陽/宇多丸(ライムスター)/戸塚祥太(A.B.C-Z)/ ASKA/綾小路 翔(氣志團)/近田春夫/佐野元春
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あなたがいるから 初版 銀幕色ピュアホワイト
¥3,960
SOLD OUT
発行:Bleu et Rose 著者:相田冬二 編集:森田真規 デザイン:戸塚泰雄(nu) 装画:箕輪麻紀子 B6変形/上製本/368ページ 2024年 11月30日初版発行 限定300部・エディションナンバー入り ライター、ノベライザー、映画批評家の相田冬二が、2019年から2024年、25年の間で劇場用パンフレットに寄稿した作品評101篇を収録した書籍『あなたがいるから』。直筆エディションナンバー&署名入り。
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極私的映画論
¥1,980
SOLD OUT
版元:論創社 著:森達也 304ページ 四六版並製 2025年1月28日刊 痛快! 豪快! 大胆! こんな映画批評が読みたかった!! じつは現役の映画監督なのだから、映画批評など書かなければいいと思っている。でも映画についていろいろ思ったり書いたりすることが楽しい。だから書き続ける。 映画を観始めてもう半世紀以上が過ぎる。多くのことを知った。気がついた。森達也の人生において映画は、間違いなくとても重要な位置にある。 次々と問題作を世に送り出す気鋭の監督による映画批評100本勝負!
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音楽未来会議 4つのテーマで読み解く「これまでの10年」と「これからの10年」
¥2,420
版元:リットーミュージック 著:柴那典 山口哲一 脇田敬 A5判 / 208ページ 2025.1.22刊 激動の音楽業界を生き延びるための「文殊の知恵」 過去を知り、未来に備えよう! 音楽ジャーナリストの柴那典、エンターテック・エバンジェリストの山口哲一、音楽マーケティングスタートアップ株式会社LABの代表・脇田敬の3人が、それぞれの現場での豊富な経験を元に「ヒットとブレイクの10年」「ライブとフェスの10年」「メディアとレーベルの10年」「マネーとクリエイトの10年」という4つのテーマで、音楽業界や音楽シーンのこれまでの10年を振り返り、さらに今後10年のあり方を予見します。 いよいよデジタル化が進み、海外進出の障壁も下がってきた激動の時代に、音楽活動やビジネスを展開する上で押さえておくべきトピックが満載で、今後の指針を得るには必読の内容となっています。 なお本書は2024年に開催されたトークイベント「音楽未来会議」の内容をベースとしており、参加者の方々との質疑応答がフィードバックされるなど、さまざまな声で成り立つインタラクティブな作りとなっています。では、皆さんも一緒に10年先の未来を考えてみましょう!
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大きな魚をつかまえよう リンチ流アート・ライフ♾️瞑想レッスン
¥1,980
版元:四月社 著:デイヴィッド リンチ 13 x 1.7 x 21.1 cm 221P 2012年4月刊 映画・美術・音楽―ジャンルを超えて強烈な作品を生みだすアーティストの脳内Trip。暴力、セックス、夢、死体。謎めいた映像で人々を魅了してやまない著者が、どんなふうに作品が発想されたのかを説き明かし、パワフルに創作する秘訣―長年実践している「瞑想」の効用を語り尽くす。若きクリエイターへの心を込めたメッセージ。
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インティマシー・コーディネーター 正義の味方じゃないけれど
¥1,980
版元:論創社 著:西山ももこ 四六版並製 248ページ 2024年4月1日刊 俳優がより演じやすく。監督がより演出しやすく。 日本では数人しか従事していないインティマシー・コーディネーター。出演する側と制作する側のあいだに入り、おもに映画やドラマの性的シーンの内容について調整する。その仕事の詳細とは。そして、どんな人がいかなる思いで取り組んでいるのか。
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また逢う日まで
¥2,750
SOLD OUT
版元:TANG DENG 著:JOJO広重 四六版並製 384ページ 2024年12月20日 国内外で高い評価を受ける、日本を代表するノイズバンド「非常階段」。 そのリーダーであるJOJO広重は「ノイズの帝王」と呼ばれ、ノイズミュージック界の頂点に今なお君臨し続けています。 非常階段の生み出すノイズミュージックは、予測不可能な轟音、思考の外側をいく音楽性で人々を圧倒し、更に、苛烈を極めるライブパフォーマンスが話題を呼び、音楽史の伝説となりました。 しかし、このような世界観がパブリックイメージとして一人歩きし、ノイズの帝王の生い立ちや素顔はあまり知られてきませんでした。 また、彼が「占い師」というもう一つの肩書きを持ち、「人々に優しく寄り添い、悩みに答えるJOJO広重」の顔を持つことも、ほとんど認知されていないのではないでしょうか。 本書は、そんなJOJO広重が自身の半生を綴った、執筆活動の集大成となるエッセイ集です。 読めば誰でも懐かしいと思えるような、幼少期の記憶から、甘酸っぱい青春時代を経て、80年代アンダーグラウンドシーンのうねりの中に居た彼にとっての「音楽」、「ノイズ」、「人生」とは。 水にゆっくりと波紋が広がるような、優しい言葉で紡ぎ出されるエッセイ。 ジャンルも時代も超えた一冊となることでしょう。 解説を、夫の介護の日々を新聞コラムに連載中で著者の友人でもある高倉美恵と、音楽評論家小野島大が執筆。 帯には、石野卓球、町田康による推薦文を掲載。
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午前三時のサーチライト
¥1,980
版元:ケンエレブックス 著:豊田道倫 四六判変型 224頁 2024年12月13日刊 大阪へ 東京からの転居、コロナ禍での先行きの見えない日々。寂寥感と欲望。 生活とイリュージョンの往還からうまれた20篇の物語。 消えた女、死んでしまった友人、家族、行きずりの出会いと別れ。生活をとりまく些細な出来事から湧き上がるエモーション。 パラダイス・ガラージ、豊田道倫&His Band!などの活動で知られるミュージシャン・豊田道倫によって、感傷的な現実と幻想のあわいを溶かすような文体でつづられる待望の短編小説集。
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VIDEOTAPEMUSIC『Revisit』(サイン入り)
¥5,500
VIDEOTAPEMUSICのカセットブック「Revisit」、入荷しました。フィールドレコーディングで訪れた土地を「再訪」し、再構築された音楽たち(と言葉たち)。 ・・・・・・・・・ ㈱カクバリズム 日本国内の様々な土地でフィールドワークを行いながらの楽曲制作を行なっている VIDEOTAPEMUSIC が、これまで滞在制作で訪れた館林(群馬)、野母崎(長崎)、須崎(高知)、塩尻(長野)、嬉野(佐賀)に加え、地元である東京都東大和市の多摩湖を再訪(=Revisit)し、制作し生み出したもの。 音源(カセットテープ+ダウンロードコード)と、各地での滞在制作にまつわる記録/記憶を書き綴ったテキストを収録した全160Pの 書籍をVHSサイズの特製ケースにパッケージした限定プレス ” カセットブック” としてリリース 2024/6月5日発売
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ピアノへの旅
¥2,420
SOLD OUT
版元:アルテスパブリッシング 著:坂本龍一 四六判 並製 208ページ 2024年12月刊 坂本龍一がピアノとピアノ音楽を語り、 坂本龍一とともにピアノの起源を探る ◇12月21日から都立現代美術館で個展『坂本龍一|音を視る 時を聴く』開催! ◇最後のソロ・ピアノ演奏を記録した映画『Ryuichi Sakamoto|Opus』Blu-ray発売! 坂本龍一が語る──ピアノとピアノ音楽 「作曲家もピアニストもわざわざ音が消えていってしまうピアノを選んで、何百年もその減衰に抗おうとしつづけているというのは不思議なものだなと思いますね」 坂本龍一と探る──ピアノの起源というミステリー 「“たくさんの弦を張って、それを鍵盤のメカニズムを使って、叩いて音を出す”という、そのアイデアはいつどこでどうして出てきたのか?」 坂本龍一が最後に演奏した楽器、ピアノへのアンビヴァレントな思いと、クラシックを中心に慣れ親しんできたピアノ音楽を語りながら、ピアノの本質に迫る第1部「静かで弱い音楽へ」、紀元前まで遡って鍵盤楽器のミステリーに挑む第2部「ピアノの起源を探る」というふたつのパートで構成。さらに坂本龍一が選曲したプレイリストと、その音源ガイドを収録。
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ダイブ・イン・シアター
¥1,980
版元:青土社 著:柴田聡子 四六判上製 180ページ 2024年12月刊 はんぶん海に浸かって、 片目にたての水平線。 ――「ダイブ・イン・シアター」より 〈わたし〉の深層に潜り込んでいく、声から遠く離れて綴られた言葉たち。初の全篇書き下ろし詩集。
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愛と孤独のフォルクローレ ボリビア音楽家と生の人類学
¥4,950
版元:世界文化社 著:相田豊 四六版上製 352ページ 2024/12刊 アンデス―アマゾンを往復し、出会った、孤独の思考 南米ボリビアで「新しい音楽」として興隆したフォルクローレ。個人の物語を愛し、他者の音を聴かず、堂々と嘘を楽しむ…。共に演奏し、木を伐り、考える中で導かれた、ポスト関係論の人類学。 ――「はじめに」より 彼らの人生のテーマを一言だけ取りあげることが許されるならば、それは「孤独」ということになるだろう。音楽家たちは、若い頃、家族にも背を向け、同じフォルクローレ音楽家たち同士の中ですら馴れ合わず、「自分」の探究を続けた。…… 本書は、私が三年半にわたり、ボリビアで聞き、時には自分自身もその中に入って経験した、フォルクローレ音楽家たちの物語を記述していくものである。彼らは、ボリビア全体にとっても激動だった時代を、とにかく軽やかに──あるいは軽薄とすらいえるかもしれないほどの軽さで──駆け抜けた。その軽快で、明るい「愛」と「孤独」を書くのが本書の目的である。…… 引き込まれる語り口。忘れられない名ゼリフ。驚きの展開。彼らのあまりに巧みな語りっぷりを通じて、普通の人の普通の人生がどれだけ面白いのか、私は見せつけられた思いだった。こうした経験があったので、私は、少しでも彼らの語りに近いものを自分で書いてみたいと思ったのだ。だから、この本は、通読できる民族誌を目指している。…… これまでの人類学にとって、「関係」という概念は揺るぎない重要性を持ってきた。それゆえ、関係以降にあるものを考えるというのは、極めて挑戦的な問いである。本書もまた──それがあまりに大きく、無謀な問いであることは承知の上で──「孤独」の側から人類学理論を刷新していくことを目指している。 音楽家たちが、とんでもなく新しい何かを愛し、目指したのと同じように。
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そっと 静かに
¥2,420
ハン ガン【著】/古川 綾子【訳】B6判/ページ数 192p 音楽との出会い、様々な思い出にまつわる歌、著者自身が作った歌…。韓国を代表する作家ハン・ガンの繊細な感性に触れるエッセイ集。「歌は翼を広げて、私たちの生の上へと滑り出す。歌がなくて、その翼で生の上へと滑空する瞬間すらもなかったら、私たちの苦しみはどれほど重さを増すだろうか」――本文より ハン・ガンが「書きたいのに、書けなかった」と回想する時期に生まれた本書には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、著者自身がつくった歌について綴られている。著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初邦訳。
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女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選
¥1,980
版元:書肆侃侃房 著:北村紗衣 四六判並製 224ページ 2024年11月発売 「もうダメかも……」を「楽しく生きよう!」に変える、映画の力でサバイブするための100選 あのヒロインみたいになれたらいいな、私と同じだな、私とは違うけどステキだな……。 映画を見ることで、女性であること、少数派であること、自分自身でいることの楽しさに気づける。 もっと楽しく生きる準備をするために、あなたを待っている映画がきっとある。 クラシックな名作から近年の話題作まで、労働問題、恋愛とセックス、フェミニズム、クィア、人種、民族など、多様な視点から厳選した100本の映画ガイド
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最後のテレビマンに愛をこめて 「伊丹十三への13の質問」から13年
¥1,650
SOLD OUT
発行 13の質問編集室 編集協力 水本アキラ、谷口愛 デザイン イワフチメグミ 制作協力 浦谷年良、中村佑子、大西隼(テレビマンユニオン) 協賛:テレビマンユニオン 127×188/114p/ソフトカバー 2024年10月刊 映画監督/俳優/エッセイストとして知られる伊丹十三。あまりにも多彩な仕事を遺してきた彼だが、再放送や配信などがままならず、いまだ全貌が明らかになっていないのは、主に70年代をとおして活動した"テレビ・ドキュメンタリスト"としての伊丹の姿だろう。 そんな彼のテレビマン時代を共に歩んだディレクター/プロデューサーたちと若き伊丹ファンたちとの対談や、エッセイをまとめたリトルプレスがこの『最後のテレビマンに愛をこめて 「伊丹十三への13の質問」から13年』である。 伊丹流のTVドキュメンタリー作法を確立した『遠くへ行きたい』ほか、『欧州から愛をこめて』『天皇の世紀』『アートレポート』など数々の名作番組も仔細に紹介。
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長電話
¥3,080
SOLD OUT
著:高橋悠治、坂本龍一 発行:一般社団法人坂本図書 発売:バリューブックス・パブリッシング 価格:3,080円(税込) 225ページ 四六判 2024年8月刊 作曲家・ピアニストの高橋悠治と坂本龍一の対話を収録した幻の名著『長電話』 『長電話』は、1984年に坂本龍一主宰の出版社《本本堂》から最初に出版された、 作曲家・ピアニストの高橋悠治と坂本龍一の対話を収録した一冊です。 長電話で語られる内容は音楽や芸術の枠を超え、多岐に渡り、二人の軽妙な会話から飛び出す言葉の数々は大きな示唆に富むものでした。事実、この本は“長電話“という手法も含め、多くのアーティストに影響を与えることとなり、絶版である今では幻の名著と呼ばれるに至っています。
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ひとり ALTOGETHER ALONE
¥1,980
1990年代の終わり、過ぎ去りつつあった大衆で音楽を聴く時代を惜しみつつ、ひとりの時間をいかに大切に過ごすかを考え始めた人たちによるディスクガイド。新装復刊。 ー『ひとり ALTOGETHER ALONE』 ・・・・・・・・・ 著者:Gazzette 4(小林深雪・小柳帝・鈴木惣一朗・茂木隆行) / 出版社:誠光社 / 四六判 / 160P / モノクロ / 仮フランス装 クラブで踊るためでもなければ、ライヴハウスで騒ぐためでもない、ひとりの雰囲気を持つ音楽。かといってひとりよがりの、半径数メートル閉塞感もりもりのマニアックな選盤というわけではない。音盤収集学とレコード詩学を絶妙にブレンドしてカフェ・ミュージックを擬態し、よく知られた盤もあまり知られていない盤も何食わぬ様子で並み居る約500枚。みんなにとっては重要かもしれない再生回数だの影響力(インプレッション)だのといったあらゆる序列は、たった「ひとり」の前で完全に無効化する。