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「勉強ができない」には理由があった

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版元:筑摩書房 著:黒坂真由子 四六変判並製 128ページ 2026/09刊

自分の脳の特性がわかれば、自分に合う勉強法が見えてくる

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「勉強ができない」のは努力不足だから? お手本を写せず漢字も苦手な一方、将棋では驚くほどの上達を見せた息子。その不思議な姿を入り口に、学習障害や脳の特性、家庭や学校の環境とのかかわりを徹底取材。「できない」の裏側にある意外な理由を解き明かす。学びの謎をめぐる探究の旅へ出かけよう。
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 このテーマで私が本を書くことにしたのは、私自身、「息子は勉強ができない」と思い込んでいたからです。小学生の頃の息子は、目の前にある漢字のお手本を写すことができませんでした。漢字を書こうとすると、線が多いか、少ないか、横に書くべき線が縦になるかなどしていました。私は横で宿題をする息子を見ながら、「なぜ、書けないのか?」ということをずっと考えていました。

「勉強ができない」息子でしたが、将棋はすぐに覚えて、あっという間に私より強くなりました。将棋の上達は、びっくりするくらい早いものでした。

 文字がうまく書けない息子と、将棋の強い息子。この二つをつなぐものは何なのか。「勉強はできない」けれど、将棋はできる理由はどこにあるのか。その答えを求めて、取材を始めることになりました。9年ほど前のことです。

 この本を書くことができたのは、9年前のこの素朴な問いへの探究が、最初のステージをクリアしたからです。そうです、「勉強ができない」には、ちゃんと理由があったのです。
 専門家の話、たくさんの研究、積み重なる本を読み、息子と一緒に学ぶうえでわかった「勉強ができない理由」は、誰にでも当てはまる一つの回答ではありませんでした。しかし「勉強ができない」ということはどういうことなのかを、教えてくれました。そして「勉強ができない」には、脳の話や環境の話を含め、たくさんの理由があることも教えてくれました。
(「はじめに」より)

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