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生活は物語である 雑誌「クウネル」を振り返る
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版元:BOOKNERD 著:木村衣有子 四六判変型(188×115) 並製 160頁 2025年4月刊
上京して半年も経たない2002年春、クウネルの表紙には大きく「こ
こから始まる私の生活。」との文言が記されていた。それよりも小さ
く、誌名の上にちょこんと配置されており、以後、76号までずうっと掲
げられるキャッチフレーズ「ストーリーのあるモノと暮らし」よりも、そ
のときの私には、響いた。
「都市における革新性に対して再発見されたローカルにおける保守性
の新しさ」と、ツバメ田中さんは口早に言い「宛先がわからない雑誌
だったからこそ、僕のような本来手に取らないはずの存在にまで届いた
んですよね」と続けた。それから少しだけ間を置いて、こう言い直した。
「僕にとって初期クウネルは、年代、世代、性別を越えた空き地に突
如として現れた小さくて感じのいい家のようだったんです」
(本文より)
さよなら、雑誌文化。 ハロー、SNS。
レシピ本。住居。生活。食。モノとの距離。スローライフ。ていねいなくらし。家
事。フェミニズム。ジェンダー。読んでいた人たちの、生き方の変遷。平成から令和へ。
文筆家・木村衣有子がひとつの時代の分水嶺を、雑誌『クウネル』とともに総括する。
文化論のようでいて、極私的な手触りの、ファンタジーと現実を行き来するクウネルと雑誌文化への濃厚なオマージュ。
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