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「酔っぱらい」たちの日本近代 酒とアルコールの社会史

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版元:KADOKAWA 著:右田裕規 新書判 216ページ 2025年12月10日刊

「絶対に終電で帰る」の起源とは? 「飲酒」と「労働」の20世紀史に迫る

「今日は花金」「一杯くらい飲めないと」「絶対に終電で帰る」 「泥酔しても8時出社」 ――

【デキる奴ほど酒を飲む】はいつ生まれ、なぜ消えゆくのか?

近世まで、飲酒は非日常を体感する儀礼的な営みであり、祝宴では酔いつぶれることこそが「マナー」だった。工業化の過程で、都市に集まった人びとは翌日の労働のために飲酒を規制しはじめる。好んで夜の街に繰り出しながら、酔いを隠し、記憶喪失を恐れ、「ワリカン」でしめやかに終わる。こうした一見矛盾する飲み方は、どのような過程で都市民たちに内面化されていったのか。近代化の隙間で労働の日々を生きた日本人の秘史を、気鋭の社会学者が炙り出す。

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