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古本屋タンポポのあけくれ

¥2,860 税込

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発行:夏葉社 著:片岡千歳 四六判変形/函入/仮フランス装/320頁 2023年10月刊

便せんに包んだ千円札が二枚出てきた。便せんには次のようなことが書いてあった。
「名前は名乗りませんが、高校生の時、この店から黙って本を持って行きました。この春就職して、初めて給料をもらいました。その時の本代です。すみませんでした」

ー『古本屋タンポポのあけくれ』

・・・・・・・・・・
詩を愛する夫婦が 1963、高知に小さな古書店を開きました。「タンポポ書店」で
す。店には詩集も並んでいましたが、それ以上に雑本が並び、入り口には 50 円均
一の棚もありました。生まれてきた3人の子どもを養うため、夫は長距離トラッ
クに乗り、妻は店舗だけでなく、催事場やスーパーでも古本を売ります。夫が病
死しした後も、妻の片岡千歳さんは 2004 年まで、ひとりで「タンポポ書店」を続
けました。

本書は 2004 年に片岡千歳さんが自費出版した随筆集の復刊です。古本好きには知
られていた本ですが、発行部数が少なく、長いあいだ入手困難の一冊でした。片
岡さんの文章は生活に根ざした文章であり、あたたかみがあって、読む者の心を
解きほぐします。本書は現在ではなかなか見られない「貼り箱」をつかった、贅沢
な仕様です。一度といわず、何度でも読み返していただけたらうれしいです。

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