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『忘れられた日本人』をひらく 宮本常一と「世間」のデモクラシー

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版元:黒鳥社 著:畑中章宏 若林恵 B40判 208p 2023年12月刊

めちゃくちゃによい。ひたすら刺激的で、常識がひっくり返り、これからの社会をどう生きるかのヒントが溢れてる。人文書まわりでお客さんにおすすめを聞かれたら、しばらくこの本をオススメしちゃいそうな予感…

「村社会」や「世間」と言う言葉には、すごくネガティブなニュアンスが付着してしまっているけど、実はそこには現代よりもよっぽど良くできた合意形成の仕組みや、コミュニティを成立させる知恵があって、本当に驚かされる。明日も顔を合わせて生きていかなきゃいけない環境では、「論破」なんてまったく意味がないのだ…。

タイトルの通り、民主主義・公共・合意形成あたりが中心的なテーマだけど、話はあちこちに広がり、個人的には、財布を握った女性が仕事をサボり賭博に明け暮れたり、夫が気に入らなかったら何度も離婚を繰り返したりと、女性が気ままに生きやすい社会があったのだ、という話がおもしろかった。

グレーバーやイリイチ、ユクスキュル、鶴見俊輔などあちこちを参照しながら、『忘れられた日本人』を「いま」に接続して読み直す大変刺激的な対談集。民俗学ってこういう風に「使える」のだな〜、と。なので民俗学の入り口としても案外よいかもしれません。

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