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ポール・ケアホルム 時代超えたミニマリズム
¥3,795
編集 パナソニック汐留美術館 監修 織田憲嗣 「家具建築家」と呼ばれ、究極のミニマリズムと造形美を追求したケアホルム。 家具デザインの第1人者ウェグナーに見出され、51歳で生涯を閉じるまでの 貴重な名品を収録した国内初となる書籍 北欧モダンデザインを代表する家具デザイナーの1人であるポール・ケアホルム(1929-1980)。 ミッドセンチュリー期の北欧家具といえば温もりある木調のデザインを思い浮かべますが、ケアホルムの特徴は石や金属など硬質な素材を取り合わせた厳格なデザインにあります。日本の建築ともよく合い、愛好家の間でも根強く支持されている存在です。 本書は椅子研究家である織田憲嗣コレクションの中から重要作品約50点を中心に、貴重な図面や資料写真を豊富に収録。 「椅子が素材や道具の個性と共鳴する自然な形を持つこと。 そのことが構築的に明らかとなるようにしなければならない。 椅子の美しさを最大限に引き立てなければならない」 「家具建築家」と呼ばれ、究極のミニマリズムと美しさを備えたケアホルムの、 洗練された造形美とデザイン哲学を凝縮した決定版です。 出版社(メーカー名) 青幻舎 本体価格(税抜) ¥3,450 発行日 2024/07/12 頁数 208 判型 A4変形
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日本木造遺産 千年の時を超える知恵
¥2,970
SOLD OUT
2冊を通じて紹介した伝統の木造建築は、わが国でしか生まれようもなければ、生き続けることもできない、世界的な遺産である。 藤森照信さんと藤塚光政さんの『日本木造遺産』、「千年の建築を旅する」と「千年の時を超える知恵」あわせてぜひ。 ・・・・・・・・・・・・・ 著・文・その他 藤森 照信 著・文・その他 藤塚 光政 出版社(メーカー名) 世界文化社 本体価格(税抜) ¥2,700 発行日 2024/06/10 頁数 208 サイズ(mm) 縦257 × 横182 × 厚さ16 判型 B5 建築探偵・藤森照信×写真家・藤塚光政 深い洞察力と渾身の撮影で、日本の木造遺産を総力取材! ・2019年から足かけ5年にわたる雑誌「家庭画報」の好評連載を書籍化 ・腰原幹雄によるコラム「構造学者の眼から見た木造遺産32」も必読! 建築探偵の藤森照信が深~い文章を、建築写真界の大御所・藤塚光政がキレのある写真を撮る……。二人の巨匠がタッグを組んだらこれはもう最強、将棋にたとえれば「飛車」と「角」。でもそれにとどまらず、それぞれの木造遺産について構造学の観点から、東京大学生産技術研究所の腰原教授がコラムを寄稿。そんな贅沢極まりない連載を雑誌を「家庭画報」は足かけ5年にわたって続けました。本書は32の木造遺産を雑誌とはまた異なる仕立てで再構成した“後世に残したい”一冊です。
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MIZUMURA's
¥2,970
SOLD OUT
版元:淡交社 安西水丸事務所/監修 2024/6/18 A5判 並製 176頁(カラー176頁) 安西水丸が集め、愛で、描いた140点の蒐集品 蒐集品と、それが描かれたイラストレーションを一対で紹介することにより、新鮮な鑑賞体験を イラストレーター・安西水丸(1942-2014)が国内外で集めた大量の蒐集品。それらは時に、イラストレーションのモチーフとして描かれました。本書は氏が愛でた蒐集品のなかから、イラストレーションに登場するものを中心に選び取り、紹介する一冊です。幼い頃から目にしていたという青い皿、仲間たちと競うように集めたスノードームなど、集まった約140点の「もの」とその記憶を通して、新しい安西水丸像に迫ります。
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わたしは生きた
¥3,080
著・文・内藤礼 著・文・小池一子 写真 畠山直哉 著・木村稔将 東京のまちを中心に、2021年に開催された「東京ビエンナーレ 2020/2021」。 総合ディレクター・小池一子から出た言葉「東京に祈る」に呼応するように、内藤礼の作品「わたしは生きた」は制作されました。 1945年3月10日、東京大空襲により10万人を超える死者を出した東京都心東部エリアで、内藤は今なお残る戦争の記憶や痕跡をたどり、蔵前にある長応院境内のギャラリー・空蓮房に小さな人型の彫刻「ひと」を置き、墓地の慰霊碑に水を捧げました。また戦火の中、子供たちが避難し、現在も現役の小学校内にある地下防空壕にも「ひと」を配することで、周辺地域の持つ戦時の記憶を浮かび上がらせ、過去の鎮魂と未来へと捧げる、祈りの空間をつくりだしました。 暗闇の中、光のある方に身体をむける「ひと」。2011年に初めて制作された「ひと」は、わたしとあなた、生と死、内と外、過去と現在、そこにあるすべてを内包しながら静かに佇む者。「ひと」の前で人は、さまざまなことを思い、またさまざまな感情が喚起されることでしょう。 本書は、どのようなことがあっても、人は亡くなるその瞬間まで生きたのだ、と信じ「わたしは生きた」と題された本作を、畠山直哉の写真と小池一子のテキストにより書籍化したものです。 出版社(メーカー名) HeHe 本体価格(税抜) ¥2,800 発行日 2024/6/20 頁数 48
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生活工芸と古道具坂田
¥3,960
著者|菅野康晴 発行|2024年6月1日/新潮社青花の会 A5判/上製本/136頁 2000年代は「生活工芸」と「古道具」の時代でした。前者の代表が木工家の三谷龍二さんで、後者は古道具坂田の坂田和實さんです(当人はそう思っていないかもしれませんが)。「生活工芸」も「古道具」も、既存の権威にたいする抵抗、挑戦という側面がありました。その構図は明快で、しかも奏功します。そういう時代がきていた、ということだったのだろうと思います。いまはあのころのような構図のわかりやすさはうしなわれている気がします。2000年代と2010年代以降をくらべて、決定的な差は、SNSの普及と出版業の衰退でしょう。構図の消失、もしくは氾濫。本書におさめた文章の多くは、2010年代以後に、2000年代を回顧したものです。挑戦者が挑戦される側に、あえていえば弱者が勝者になったあとで、その成果の中身を考えようとしたものです。(「あとがき」より)
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古道具もの語り
¥8,800
著者|坂田和實 発行|2023年5月25日/新潮社青花の会 撮影|奥山晴日 装丁|大野リサ A4判横本/麻布張り上製本/函有/カラー64頁 〈東京目白にあった「古道具坂田」(1973-2020)は、骨董商の坂田和實さん(1945-2022。著書に『ひとりよがりのものさし』等。「museum as it is」創立者)がいとなんでいた店で、その質素な構えに反して、とくに1990年代以降は、分野も世代も国境もこえて多くの人々の心を照らし、ときには人生観までかえてしまうような店でした〉(『工芸青花』18号特集「古道具坂田とmuseum as it is」より) ─ 本書『古道具もの語り』は、2014年から19年まで東海道新幹線の車内誌に連載された記事(病気により中断)をまとめたもので、2022年になくなった坂田和實さんの遺著です。名著『ひとりよがりものさし』(2003年刊)の続篇的内容でありつつ(単著はこの2冊のみ)、約20年の歳月が、えらぶ物や、文章の色あいをかえています。 連載時の撮影にさいしては、物の配置や背景、構図なども提案していたという坂田さん。病床で、最後まで仕上りを気にしていたのも本書でした。 骨董、工芸界にとどまらず、現代日本の生活文化に大きな影響をあたえた「眼の人」の、いつものようにかろやかで、芯のある、最後のメッセージです。
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MEMO ery (白)
¥4,400
A5並製 338P(フルカラー / 一部一色印刷あり) └イラストレーターeryの第二作目作品集。 (第一作目の「run run runaway」は完売済です。) 新しいイラスト作品に加え、SNSにアップしていた「今日のメモ」シリーズや、 私服の記録、各沿線のベストドレッサーを決めて妄想を加えてイラストにする 「大江戸線ベストドレッサーズ」のシリーズの記録の続き、 漫画、podcastラジオ「eryののうみそヘブンRADIO」の編集後記的イラスト、 祖父母宅の遺品を整理しながら遺品から浮かぶ情景の絵を描く連載「遺品整理」、 「アイウエオ順!eryの20代で得た知見」のイラストコラムなど掲載。 これらの日々のほとんどの自分の作品の始まりは、 ノートの端っこのメモや殴り書きから出来上がっている、 と言っても過言ではないほどメモ魔なため、「MEMO / メモ」というタイトルにしました。 ery イラストレーター / デザイナー / 音楽家 1994年生まれ。日本大学芸術学部デザイン学科卒業後、広告制作会社でグラフィックデザイナーとして3年間勤務の後、独立。 イラストを中心としたポップなデザインで作品制作、展示やクライアントワーク、アパレルグッズの制作等を手がける。 また、エレクトロ音楽の作詞、作曲、音楽リリースなどを行い、現在”Eryyy”名義のソロアーティストとして活動中。 podcastラジオ”eryののうみそヘブンRADIO”のパーソナリティも務める。 主な活動歴に歌人の伊藤紺との制作ユニット”NEW DUGONG”、 DJ・イラストレーターのMakiko Yamamotoとの音楽ユニット”Ooveen”等がある。
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センスの哲学
¥1,760
版元:文藝春秋 著:千葉雅也 四六判並製 256P 2024年4月刊 なるほどこれを読むと、センスとはまず知性だなと思う。ここに書かれている「モノの見方」は、どれだけ漫然とアートを浴びていても決して辿り着くことがないだろう…そんな知的な転換がある。私たちがどういう「動物」であるかを知った上で、アートや芸術がどういう意味を持つのかを考える、そういう本質的な問いがある。 それにしてもこの本を読むと、私たちはなんと意味や物語、メッセージに縛られてアートや映画や小説や音楽を、ひいては世界を眺めているのだろうと思う。そしてその傾向は、倫理的に不寛容になりつつある人びとのモードと合わさって、日に日に強まっているような気も。 先日、「映画の中で法令違反(二人乗り)してるのが気になって、内容が頭に入ってこなかった…」みたいな感想を聞いてびっくりしたのだけど、「私たちの理解の範囲で、倫理的に正しく、欲望をきもちよく満たしてくれる…」そういうものを求める態度は、一番センスから程遠いのだろうな、と。 リズム、うねりとビート、ラカン的享楽、デモーニッシュな反復、余剰、フォーマリズム、破綻、可能性の溢れ、アンチセンス…そんな哲学や精神分析、時間論などの概念を縦横無尽に参照しながらも、とにかく親切で、わかりやすい。何はともあれ、エッセンスが心に残る。そんなすばらしい「入門」的一冊だと思いました。 ちなみに私は、「なんだかすごく、蓮實重彦を感じる…」と思いながら読み進めていたのですが、「この本のアプローチは、三分の一くらい蓮實的なもの」と書かれていてなるほどなと。私も「表層批評」に世界の見方を変えられた口なので。最高です。
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祈りの言葉は向かって行く線、今日も同じかたちをしている朝の挨拶
¥2,750
発行:絵画検討社 著:高田マル A5変判 140p 2024年3月刊 高田マル個展「祈りの言葉は今日も同じかたちをしている」への応答 キアスムからの解放―高田マルの絵画をめぐって 高田マル個展「祈りの言葉は今日も同じかたちをしている」への応答 影と祈り、反復の絵画 高田マル個展「向かっていく線、朝の挨拶」への応答 描くことをひもとく 対談 森脇透青(哲学研究、批評家)×高田マル
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THE SCENE by Ulala Imai(サイン入り)
¥11,000
SOLD OUT
hardcover 140 pages 260 x 310 mm color 2024 日本人画家、今井麗の作品集。2022年7月から9月まで、ニューヨークの「Karma Gallery」で開催された展覧会に伴い刊行された。同ギャラリーでの個展は作者にとって初となる。テキストはインディペンデント・キュレーターのダグラス・フォーグル(Douglas Fogle)、「ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum)」ギャラリー・ガイドのナム・ヒジ(Hiji Nam)が寄稿。
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ゆめみるナッティー・ナンバーズ
¥1,620
著・文・その他 佐々木 マキ ********** 前衛にしてポップ。実験にしてキュート。 伝説のマンガ家、20年ぶりの新作コミックス! ********** ゆめみる少女ナッティーが迷い込んだ世界は、奇妙で不思議なことばかり。 あふれ出すイメージの洪水の中を自由に泳ぎまわる、 ナッティーの大冒険がいまはじまる! ********** 出版社(メーカー名) 亜紀書房 本体価格(税抜) ¥1,500 発行日 2024/04/26 頁数 120 判型 A5
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青い煮凝り
¥1,512
著・文・その他 エドワード・ゴーリー 翻訳 柴田 元幸 出版社(メーカー名) 河出書房新社 本体価格(税抜) ¥1,400 発行日 2024/04/30 頁数 72 判型 B6変形
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工芸史 一号:これからの「工芸」のために
¥3,024
若手の研究者を中心に発足された、工芸に携わるすべての人が 総合的な研究発展を目指す「工芸史研究会」による、初の機関誌『工芸史』を発刊致します。『工芸史』は工芸の未来を築く、知的ネットワークを目指したこれからの「工芸」のための一冊です。 ■内容 ●研究会憲章・活動記録 ●会員作品 畑中咲輝 (陶芸) ●第一部 これからの「工芸」 ――「工芸」・「工芸史」という茫洋と捉えにくい領域を考える指針として、寄稿論考を収録。東京藝術大学の佐藤道信氏は、明治時代における「工芸」概念の成立とその後辿った展開と工芸の未来、そして水本和美氏は、前近代の工芸に関し、出土品/伝世品の探究という表裏の存在である考古学と工芸史の協働の可能性について述べた必読の二編となる。 佐藤道信 「近現代における「工芸」の展開」 水本和美 「考古学と美術工芸史研究」 ●第二部 ――各分野を専門とする会員の論考(研究ノート・調査報告・研究動向紹介)を掲載。 神野有紗 「澤部清五郎原画《春郊鷹狩》《秋庭観楓》の制作に関する一考察―浅井忠原画《狩の図》制作過程との比較をめぐって―」 高家融 「清朝工芸における「丸文」の受容と展開―天啓赤絵と清朝宮廷コレクションを視座として―」 巖由季子 「〈調査報告〉江戸時代中後期における陶磁器補修の事例」 廣谷妃夏 「〈研究史〉中国「経錦」研究の百年」 ●付録:「工芸」関連展覧会年表(関東編、2008~2023)
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UTOUTO
¥4,400
柳本史さんの版画集『UTOUTO』、ページを開くだけで穏やかな気持ちになれる。静寂に包まれる。 UTOUTO 柳本 史小版画集 <いつからわたしはうとうとしてるのだろう?> 版画家・柳本 史は、ぬくもりとひだまりを記憶の中から拾いあつめて暮らす作家である。 現実(うつつ)では時にうとうとしながら、記憶世界でのまなざしはきわめて覚醒している。 本書は、家族やどうぶつたちとの生活と並行し、スケッチするように日々彫っては刷る小さな作品114点を採集した版画集。 巻頭口絵には柳本作品を語る上で欠かせないアンティーク・フレームによって額装された作品を7点掲載。 さらに、作家のアトリエや日常風景を写真家・清水はるみが収めたスナップショットや、自身による散文一編を添えた付録および詳細な作品リストを巻末に収録。 小部数でひっそりと作品集を発行してきた柳本 史はこれまで〝知る人ぞ知る〟版画作家だったが、個展では作品が常に完売。昨年あたりからInstagramを中心にその作風が世界中に拡散され、国内外を問わずフォロワー数が6万人を超えた。こうした流れも受け、今回の版画集では作品名に英語を併記。ささやかな記憶とぬくもりの断片が、かなしみにあふれるこの世界を少しづつ温めてくれることを祈って綴じられた一冊となっている。<未明編集室> 定価 本体 4,000円(税込¥4,400) 2024年4月1日全国発売 130mm × 180mm ×22mm(B6変型)/上製本/256P ISBN 978-4-9912910-1-2
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工藝とは何か
¥8,580
塗師・赤木明登さんが新たに立ち上げられた出版社「拙考」より、『工藝とは何か』が届きました。 美しいものとは何か? つくることの根源的な意味とは何か? ・・・・・・・・・・・ 発行: 拙考 著:堀畑裕之・赤木明登 363頁 サイズ:148*210mm 2024年3月刊 「美しいものとは何か?」 「つくることの根源的な意味とは何か?」 黒田泰蔵の仕事、禅、民藝、カント哲学を手がかりに、 塗師・赤木明登と服飾デザイナー・堀畑裕之が、 多彩なゲストと共に対話をつづけ、その核心に迫っていく。 民藝を咀嚼し、更新していく、新たな工藝論。
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おてんばルル
¥3,190
著・文・その他 イヴ・サンローラン 翻訳 東野 純子 モードの帝王、イヴ・サンローランが唯一残したとっておきの絵本。かわいくて、少しエロチックで、おしゃまなルル。キュートな姿とは裏腹にいけないことしかしない彼女が大活躍。新装版。 出版社(メーカー名) 河出書房新社 本体価格(税抜) ¥2,900 発行日 2023/12/04 頁数 128 判型 A4変形
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エルメスのえほん おさんぽステッチ
¥2,640
著・文・その他 100%ORANGE 首輪を作ってくださいと犬がやってきました。りすはかばんを、カンガルーはポケットを。ものづくりの精神が描かれるエルメスの絵本。 出版社(メーカー名) 講談社 本体価格(税抜) ¥2,400 発行日 2022/11/24 頁数 32 判型 A4変形
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エルメス ポップアップ
¥5,170
著・文・その他 ステファン・フェンキノス 著・文・その他 ベルナール・デュイジ エルメスを代表するスカーフ「カレ」の歴代のデザイン、14種類が飛び出す絵本に! ブランドイメージを大事に原文のままです。 日本語訳(訳:Tetsuo Kinoshita キノシタ テツオ)のリーフレット入り! 出版社(メーカー名) 大日本絵画 本体価格(税抜) ¥4,700 発行日 2020/12/12 頁数 25 サイズ(mm) 縦217 × 横216 × 厚さ32 判型 上記に該当なし
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デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界
¥2,530
版元:文藝春秋 著:村上春樹 A5判 160p 2024年2月刊上製 「僕の?好きなジャズ・レコード188 枚のことを書きました」 チャーリー・パーカー、カウント・ベイシー、ビリー・ホリデイ、スタン・ゲッツ……ジャズの??時代に数多くのジャケット・デザインを?がけた伝説的アーティスト、デヴィッド・ストーン・マーティン。彼がデザインしたレコードを敬愛し蒐集してきた村上さんが、所有する盤すべてをオールカラーで紹介。 ?にとって?ているだけで素敵な?楽が聞こえてくる、極上のジャズ・エッセイ。 「デヴィッド・ストーン・マーティン(DSM)のデザインしたレコード・ジャケットを手にとって眺めているだけで、なんだか人生で少しばかり得をしたような気がしてくるのだ。(…)本書はあくまで、DSMのデザインしたジャケットをひとつの柱として、僕がジャズへの想いを自由に語る本、という風に考えていただけると嬉しい」(まえがきより)
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ひとりみんぱく
¥3,520
版元:国書刊行会 著:松岡宏大 256 頁 四六変型判 2024年2月刊 「ひとりみんぱく」とはなにか? 写真家・編集者・ライターとして 世界中を旅してきた松岡宏大氏の部屋には、 世界各地の文物であふれている。 みんぱく=国立民族学博物館。 すなわち、わが家の民族学博物館、 それが「ひとりみんぱく」だ。 1990年代よりバックパッカーとして世界をめぐり、 現地で出会った人々や景色、 そして蒐集してきた数々の物もの。 土器、漆器、仮面、仏像、絨毯…… どこか不思議な魅力をもつ工芸、民藝の数々。 インドで、チベットで、ミャンマーで、リビアで、サハラ砂漠で、 文物からは旅の記憶があふれだし、 含蓄? 蘊蓄? 軽快なるエッセイを挟みつつおくる本書は、 物の本か? 旅の本か? 地球をまるごと感じる、 The Museum of Ethnology in My Hands!
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夜の木 第12刷
¥3,960
インドの手製絵本のマスターピース、『夜の木』の第12刷が入りました。刷ごとに変わる表紙は「闇夜に光る木」。静かな青が美しいです。 ・・・・・・・・・・・・・ 今回の第12刷の表紙は、この絵本の冒頭に登場する物語「闇夜に光る木」の場面です。 2008年のボローニャ・ブックファアで絶賛され、ラガッツィ賞(ニューホライズン部門)に輝いたインドの絵本The Night Life of Treesの日本語版が2012年7月にタムラ堂より出版されました。(画像は12刷の表紙。版ごとに表紙の絵柄が変わります。) 世界中で注目されたこの絵本は、中央インド出身のゴンド民族の最高のアーティスト、シャーム、バーイー、ウルヴェーティの3人によって描かれた木をめぐる神話的な世界です。 夜になるとその本性を現すという聖なる木。人々から畏れられ、また崇められている木。神が住むと言われる木。そのような木々が、ページを繰るたびに目を見張る美しさで次々と姿を現します。プリミティブでありながら洗練され、繊細でしかも力強く美しい世界です。 全てがハンドメイドという画期的な絵本。手漉き紙に、シルクスクリーンで一枚ずつ刷られ、製本は手製本。インドのチェンナイ郊外の工房で、一冊ずつ丁寧に仕上げられました。まさに工芸品とも言うべき絵本(シリアル・ナンバー入り)。ずっと手元においていつまでも眺めていたい一冊です。 刷り部数3,000部限定
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ISAMU NOGUCHI by Isamu Noguchi [SOFTCOVER]
¥10,450
softcover 320 pages 225 x 266 mm color 2022 ロサンゼルス生まれの日系アメリカ人アーティスト、イサム・ノグチ(Isamu Noguchi)の作品集。彫刻家、造園家、作庭家、インテリアデザイナー、舞台芸術家と、分野を横断して活動したそのキャリアを概観した決定版的作品集。ヨーロッパでは20年ぶりとなる、作者の大規模な巡回回顧展に伴い刊行された。 彫刻、陶芸、写真、建築、デザインはもちろん、遊具、庭園、モダンダンスや劇場でのパフォーマンスの舞台セットまで、ありとあらゆる作品を網羅し、創作プロセスやあまり知られていない側面、幅広い表現手段や文化との関わり、60年間に渡る制作活動を通じて達成した革新的な業績の数々に光を当てている。また、世界各国の識者による寄稿文と豊富な写真を収録し、屋外に設置されたものからギャラリーで展示されるものまで、その作品の多様性とパターンが分かりやすく解説されている。彫刻に対する実験的なアプローチを垣間見ることができる、スタジオ所蔵のアーカイブ写真は必見である。 一連のエッセイでは、二重の生い立ちと国籍を持つ葛藤、日系アメリカ人としての体験、世界を跨いで旅した経験と多様な影響を考察し、その世界観の中心にある「調和と不調和」というテーマを探求している。また、デザイナーのバックミンスター・フラー(Buckminster Fuller)、モダンダンス界のパイオニアのマーサ・グレアム(Martha Graham)、建築家のルイス・カーン(Louis Kahn)など、様々な分野のクリエーターとのコラボレーションも見ることができる。 多様な思想を受け入れ、その生涯とキャリアを通じて芸術、政治、文化の枠を越えたパートナーシップと協力の大切さを示したイサム・ノグチ。その芸術を理解する上で欠かせない背景となるアーティスト自身の言葉がいたるところにちりばめられた1冊。 展覧会は2021年9月を皮切りに、ロンドン「バービカン・センター(Barbican Centre)」、ケルン「ルートヴィヒ美術館(Museum Ludwig)」、ベルン「パウルクレー・センター(Zentrum Paul Klee)」を巡回する。ソフトカバー版。
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彼女たち
¥1,650
『彼女たち』 中川正子さんの写真と、桜木紫乃のささやかな物語が互いに寄り添うような、やさしい光に満ちた一冊です。枕元に、お守りがわりに置いておきたい。 ・・・・・・ 桜木 紫乃 (著), 中川 正子 (写真) 人間関係につまずき、ひとりぼっちを選んだイチコ。「自分のために、納得ゆくまでやってごらんよ」のことばに背中を押されて生き方の舵を切り直した彼女は、一匹の猫との出会いで新たな感情を手に入れる。イチコ、モネ、ケイ。年齢も生い立ちも異なる三人の女性の物語。それぞれやっかいごとを抱える彼女たちの人生は、とある喫茶店でかすかに交わる。店でひととき過ごしたあと訪れる、ささやかだけれどたしかな変化とは。 ひたむきに、今を生きるあなたに届けたい。読んだあと誰かに贈りたくなる一冊。 * 中川さんの作品集をはじめて開いたとき、「きれいな空をもった人だな」と感じました。空に誘われ、大切な友人を想いながら書いていたら、贈りたい人の顔がたくさん浮かぶ一冊になりました。私も光を求めて生きる「彼女」のひとりでした。 (桜木紫乃) 紫乃さんの切り取る「彼女たち」の日々。それぞれの目に映る色や光を思いました。今日も赤く暮れていく空の下、彼女たちは自分の歩幅で進んでいるのでしょう。わたしは、どんなふうに歩いていこうか。今日をどう、始めようか。気づけばわたしも「マサコ」として、この物語の中で息をしていました。 (中川正子) 出版社 : KADOKAWA (2023/10/13) 発売日 : 2023/10/13 言語 : 日本語 単行本 : 56ページ
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図録『エルマーのぼうけん展』
¥2,420
今日も出かけよう、新しいぼうけんの旅へ しま模様のかわいらしいりゅう、リボンを結んでご満悦のライオン、にんまりとキャンデーをしゃぶるワニ……思い浮かべるだけで、ワクワクがよみがえってきませんか? そう、『エルマーのぼうけん』のワンシーンです。 1948〜51年にアメリカで出版された『エルマーのぼうけん』『エルマーとりゅう』『エルマーと16ぴきのりゅう』の3部作は、今も愛され続ける幼年童話の金字塔。作者は執筆当時20代だったルース・スタイルス・ガネット、挿絵は作者の継母であるルース・クリスマン・ガネットが手がけました。渡辺茂男が訳した日本語版もまた、累計700万部を誇ります。 本書は、日本初の展覧会「エルマーのぼうけん」展(2023年7月15日―10月1日 PLAY! MUSEUM)の公式図録です。3部作の原画約140点を収録し、その巧みな筆致を綿密に再現しました。物語の誕生秘話や制作プロセス、まもなく100歳を迎える作者の人柄を伝えるテキストも。ガネット母娘の描く、勇気と思いやりとユーモアにあふれたシーンの数々は、子どもはもちろん、かつて子どもだった大人をもあたたかく包み込みます。 ページをめくればそこに、あのやさしい世界が広がっています。りゅうの背にふわりと乗って出かけましょう、ぼうけんの旅へ! 仕様:B5変形、上製、192ページ 編集:永岡綾 編集補佐:勝又七海(ブルーシープ) デザイン:岡崎由佳、三宅瑠人 印刷・製本:シナノパブリッシングプレス